アレルギーを抱える子どもが、この5年で約2倍※1)に増えています。
食物から花粉症、アトピーまでアレルギーの種類は多々ありますが、誰もが何らかのアレルギーを持っているのではないかと思うほど身近な問題になってきました。

今回、小児アレルギー専門家の坂本龍雄さん(中京大学教授)に、子供「ぜん息」の対策方法を伺いましたのでご紹介させていただきます。

*1)2013年文部科学省「食物アレルギーに関する研究報告書」より

1. 子供ぜん息について

子どもぜん息の原因の90%以上はダニやハウスダストなどのアレルギー物質によるものと言われています。 子どもの気管支喘息の一番の原因は、ダニアレルゲン(ダニの死骸・フン)です。生きているダニがアレルギーを起こすのではなく、その死骸や糞が原因です。 死骸や糞が、非常に細かい微粒子になって空気中を舞い、吸い込むと気管支まで到達し、そこでアレルギー反応を引き起こします。 一般の小児と比較して、喘息児ではアレルギー疾患の既往歴(今までにアレルギーになった経験がある)、家族歴(家族にアレルギー歴がある)がある割合が高いとされています。 一般的な喘息発作の症状は、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった呼吸困難が起き、息を吐くときが特に息苦しくなるという特徴を持っています。

1-2. 喘息の子どもが約4倍に増加

2016年の喘息を持っている子どもは、幼稚園2.3%、小学生3.7%、中学生2.9%、高校生1.9%です。20年前と比較して、4倍以上増えています。

学校種別 ぜん息患者の推移

平成28年度学校保健統計調査速報より引用(生涯学習政策局政策課調査統計企画室)

2. ぜん息はアレルギーが関係している

子どもでよく見られるアレルギーは、アトピー性皮膚炎・食物アレルギー・気管支喘息・アレルギー性鼻炎などです。 これらは年齢ごとに発症する症状が異なり、乳幼児はアトピー性皮膚炎と食物アレルギー、学童期は気管支喘息とアレルギー性鼻炎が多く、年齢によって症状が変わっていきます。 このようにアレルギー症状が行進していくように変わっていくことから「アレルギーマーチ」とよばれています。

3. 見出し

中京大学 坂本 龍雄

小児アレルギー専門家
中京大学 (専門分野 : アレルギー学医学博士)
坂本 龍雄 教授

わが子が病院で「ぜん息」と診断されたとき、どのような対策をするべきかを小児アレルギー専門家の坂本先生に伺いました。

3-1. アレルギーの主要原因はダニ

私たちの周りには、何千という種類のダニがいると言われています。 アレルギー、特に喘息の原因になるダニは屋内に生息する「チリダニ」です。 チリダニの出す糞あるいは死骸に含まれているタンパク質がアレルゲンであり、アレルギーの1番の原因です。

3-2. アレルギー対策はいつから始めるといいの?

私たちは生涯を通して、ダニの対策に心がけるべきです。アレルギーは、大人よりも子どもに多く、そのほとんどが乳幼児期、小児期に発症します。 子どもの時に発症したアレルギーは、将来にわたって残り続けます。 特に乳幼児期はダニに最も感作されやすい年代です。乳幼児期の気道は細くて柔らかい未発達な器官です。 さらに、子供の呼吸法の影響もあり、気道の狭窄※2(きょうさく)が起こりやすくなっています。 したがって、乳児や幼児がいる家庭では、ダニの温床である寝具を中心に、積極的なダニ対策が大切ですね。

※1感作:体が、ある原因物質に対して敏感になり、反応しやすい状態であること。
※2狭窄:気管支の一部である内腔が、通常よりも狭くなることで息苦しくなり、呼吸困難を起こす症状。

3-3. 大人のアレルギーは子どものときから始まっている

まず、大人になってから急にアレルギーが発症したというのは少ないです。 つまり、乳幼児期に何らかのアレルギーが発症し、子供が大きくなるにつれて、良くなって発症が治まっただけなのです。 それが何らかの影響で、大人になって再発したということが大いに考えられます。

4. 専門家が教えるダニ対策方法

まずは、ダニのフンと死骸を少なくすることが大切です。 布団の丸洗いを週に1、2回行うとか、ゆっくりと掃除機をかけてダニや死骸、フンを吸い取ることも有効です。 日常の生活の中で、ダニの繁殖を抑えることと、ダニを生け捕りにできるような、ダニを集めて取り除くような方法と平行して退治すると非常に効果的です。

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1. 子供ぜん息について