ダニに刺された?かゆみの正体は「ツメダニ」|生息率9.8%の実態データと対策
目次
「ダニに刺された(噛まれた)」
「いつの間にか体がかゆいけれど、これってダニが原因?」
日革研究所には、こうした「ダニ刺され」に関するお問い合わせが数多く寄せられています。
屋内で起こるダニ刺されの主な原因のひとつが「ツメダニ」です。ツメダニは非常に小さく、刺された跡だけではダニが原因かどうかを判断することが難しいため、「このかゆみは何が原因なの?」と悩んでしまうケースも少なくありません。
この記事では、ダニに関する研究や製品開発を20年以上続けてきた日革研究所が、ツメダニによる被害の実態や発生しやすい時期、被害につながる生息数について解説します。
ツメダニによるかゆみを防ぐための具体的な対策も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
>>関連記事:ダニに刺されてかゆい原因はツメダニ!特徴と根本対策を解説
【結論】ダニによるかゆみの主な原因のひとつは「ツメダニ」10軒に1軒で検出
屋内で起こるダニ刺され(ダニ刺咬症)の主な原因の一つが「ツメダニ」です。
日革研究所が2007〜2014年に実施した調査では、4,866検体のうち479検体からツメダニが検出されました(検出率9.8%)。これは、約10軒に1軒の割合でツメダニが見つかっている計算になります。
ツメダニは、エサとなるチリダニが増えることで発生しやすくなるため、対策では次の2点が重要です。
- エサとなるチリダニを減らす
- ツメダニそのものを退治する
なお、ツメダニは畳だけでなく、布団やカーペットなどからも検出されています。畳のない家庭でも、寝具やカーペットなどに生息している可能性があるため、注意が必要です。
ツメダニとは?生態と被害が見過ごされやすい理由

ツメダニは、他のダニや虫を食べて(体液を吸って)成長する「捕食性」のダニで、屋内で起こるダニ刺され(刺咬症)の主な原因です。
エサとなるチリダニが7〜8月にかけて増えると、それに伴いツメダニも増殖し、9月に被害がピークを迎えます※1。
また、非常に小さく肉眼で見つけにくく、皮膚科などの医療機関でも刺された跡だけでダニが原因と断定することが難しいため、「原因不明のかゆみ」として見過ごされがちです。
※1 吉田政弘. 木造建築物におけるダニの発生, 被害とその防除について. 環動昆, 1991, 3.1: 35-40.
| お客様より「ダニに噛まれた」とお問い合わせいただくことがあります。しかし、歯がない虫の「かむ」は「咬む」が正式な表現です。 ダニの刺咬症(刺され・咬まれ)と言うことからもその内容がうかがえます。 *ただし、日革研究所では、お客様と同じ目線でいるためにも「噛む」と表現しています。 |
【データで解説】ツメダニはどれくらい生息しているのか
ツメダニは目に見えないため、「実際にどれくらいの家庭にいるのか」は実感しにくいテーマです。
ここでは、日革研究所が長年蓄積してきた製品モニター調査のデータをもとに、その実態を具体的な数値で紹介します。
検出率9.8%!実は「10軒に1軒」でツメダニが見つかっている
ツメダニは、かつては畳などでよく検出されていました。昔と比べて畳のある家屋が減った今、「ツメダニの生息数や被害も減ったのでは」と思われがちですが、日革研究所の製品モニター調査からは次のことが分かっています。
| 調査した検体数(製品数) | 4866検体 |
| ツメダニが1匹以上検出された検体数 | 479検体 |
| ツメダニ検出率 | 9.8% |
この結果は、10検体のうち1検体(10軒に1軒)からツメダニが見つかったということを示しています。
ツメダニが多い家庭ほどチリダニも多い
ツメダニが検出された検体は、検出されなかった検体と比較して、チリダニの捕獲数が約2倍多いという結果が出ています。
このことから、ツメダニ対策には、エサとなる「チリダニの対策」が欠かせないことが分かります。
どのくらいツメダニがいると被害が発生するのか

「何匹くらいいたら危険なのか」という疑問に対する目安を、過去の文献や研究データから見ていきましょう。
畳1㎡にツメダニが1匹いるだけで被害が始まる
吉川翠(1986)は、「ツメダニによる刺咬症は偶発的なもので、畳表面1㎡にツメダニが1匹以上見つかると被害が始まる」と報告しています※2。
実はツメダニは、積極的に人を刺す性質ではありません。しかし、畳1㎡にわずか1匹いるだけで被害が始まる可能性があるとされており、たった1匹で刺され被害につながりかねない、非常に厄介な存在です。
※2 吉川翠. 住まいとダニ. 家政学雑誌, 1986, 37.8: 723-727.
畳がない家庭でも油断は禁物
これまでに実施した製品モニター調査では、「布団などの寝具」や「じゅうたん」からもツメダニが頻繁に検出されています。
フローリングの家庭でも、寝具などを介した被害リスクがあることに注意が必要です。
ツメダニによるかゆみ被害の対策方法【2ステップ】

ツメダニ対策は難しく考える必要はありません。基本となる2つのステップを押さえるだけで、効果的な対策が可能です。
ステップ1:エサとなるチリダニを減らす
ツメダニの増殖を抑えるには、まずエサとなるチリダニの繁殖を抑えることが重要です。こまめな掃除機がけや換気、湿度管理が基本対策になります。
>>ダニ対策の基本はこちら
ステップ2:ツメダニを直接捕獲・退治する
エサを減らす対策と並行して、ツメダニそのものを捕獲・退治することも必要です。
退治方法としては、殺虫剤による駆除、掃除機による吸引、ダニ捕り製品による捕獲など、いくつかの選択肢があります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、家庭の状況に合わせた方法を選ぶことが大切です。
ツメダニの対策なら「ダニ捕りロボ」がおすすめ
ここまで解説してきた通り、ツメダニ対策で重要なのは、エサとなるチリダニを減らすことと、ツメダニ自体を捕獲・退治することの両立です。
日革研究所の「ダニ捕りロボ」「ダニ捕りマット」は、モニター調査でツメダニの捕獲実績があるだけでなく、エサとなるチリダニの捕獲・低減にも高い効果を発揮します。
製品内部に誘引したダニを乾燥退治する仕組みのため、逃げ出す心配がなく、確実に退治できるのも特長です。畳・布団・じゅうたんなど、ツメダニが潜みやすい場所に設置するだけで、殺虫剤を使わずにピンポイントでの対策が可能です。
さらに、第三者機関で安全性が確認されている商品のため、赤ちゃんやペットがいるご家庭でも安心して利用できます。
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「ダニ目視キット」でダニの居場所を特定
日革研究所では、肉眼では見えないツメダニやチリダニを実際に目で見て確認できる「ダニ目視キット」や、ダニの生息状況を調べる検査・調査サービスも提供しています。
ご自宅のどこにダニが潜んでいるのか具体的に知りたい方は、こうしたサービスもあわせてご活用ください。
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よくある質問(FAQ)
Q. ダニに刺されたかどうかは自分で判断できる?
刺された跡だけでの判断は困難です。ツメダニは非常に小さく肉眼で確認しにくいため、発生時期や布団・じゅうたんの使用状況もあわせて考える必要があります。
Q. ツメダニはどのくらいの家庭にいる?
日革研究所の調査(2007〜2014年、4,866検体)では検出率9.8%、約10軒に1軒の割合でツメダニが検出されています。
Q. どのくらいツメダニがいると被害が出る?
畳1㎡にツメダニが1匹以上いれば、刺咬被害が始まるとされています。ごく少数でも被害につながる可能性があります。
Q. 畳がない家でもツメダニ対策は必要?
必要です。ツメダニは布団やじゅうたんからも検出されており、フローリングの家庭でも注意が必要です。
Q. ツメダニ被害を防ぐにはどうすればいい?
エサとなるチリダニを減らすことと、ツメダニ自体を捕獲・退治することが基本です。
まとめ
屋内で起こるダニ刺されの主な原因は、他のダニや虫を捕食する「ツメダニ」です。
日革研究所の調査では、約10軒に1軒(検出率9.8%)の家庭からツメダニが検出されました。ツメダニは積極的に人を刺す性質ではないものの、畳1㎡にわずか1匹いるだけで被害が始まる可能性があるとされています。
畳のない家庭でも、布団やじゅうたんからツメダニが検出されており、ダニによる被害は住まいの形態を問わず起こる身近な問題だといえます。
対策としては、エサとなるチリダニを減らすことと、ツメダニ自体を捕獲・退治することの両立が重要です。原因不明のかゆみが続く場合は、ツメダニによる被害を疑い、「ダニ捕りロボ」なども活用しながら早めの対策を心がけましょう。
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