ダニに刺されてかゆい原因はツメダニ!特徴と根本対策を解説
目次
朝起きたら、体に赤いブツブツができていて「かゆい…」と感じたことはありませんか?
「いつの間にか刺されている」「かゆみがなかなか治まらない」といった症状があると、「もしかしてダニに刺されたのでは?」と気になる方も多いでしょう。
家庭内で人を刺すダニのひとつに「ツメダニ」がいます。ツメダニは、ほかのダニなどをエサにして生活しているため、チリダニなどが増えた環境ではツメダニも増える可能性があります。
ただし、皮膚の症状だけで「ツメダニに刺された」と断定することはできません。蚊などの虫刺されや、あせも、アレルギーなど、似た症状もあるためです。
そこでこの記事では、ダニの研究機関である「日革研究所」が、ツメダニをはじめとする家庭内のダニの特徴や、ダニによる虫刺されの見分け方、ダニが増えやすい場所、そして自宅でできる効果的なダニ対策まで詳しく解説します。
【この記事の監修医師】
伊藤 幹彦(内科・皮膚科医)|伊藤メディカルクリニック
【結論】原因不明のかゆみは「ツメダニ」かも。対策はエサとなるダニを減らすこと
「強いかゆみが続く」「気づいたら赤いブツブツができている」「刺され痕がなかなか消えない」などの症状がある場合、「ツメダニ」によるダニ刺されの可能性があります。
ツメダニは、チリダニなどほかのダニを捕食して生活するダニです。そのため、ツメダニを減らすには、ツメダニそのものだけでなく、エサとなるダニが増えにくい環境をつくることが重要です。
※イエダニやマダニによる被害もありますが、この記事では屋内で特に現れやすい「ツメダニ」について解説します
家庭でできる基本的な対策は、次の通りです。
- 布団を天日干しする
- 掃除機でホコリやダニのエサとなる汚れを取り除く
- ダニ対策製品(ダニ捕りロボなど)を活用する
ただし、天日干しや掃除機だけでは、布団内部などに潜むダニへの対策が十分にできない場合があります。
以下で、ツメダニの生態からダニ刺されの特徴、一般的なダニ対策の効果と限界、さらに日革研究所が行った検証結果まで詳しく紹介します。
かゆみの正体は「ツメダニ」かも!人を刺すことがあるダニの特徴

ダニには非常に多くの種類があり、すべてのダニが人を刺すわけではありません。まずは日本に生息するダニについて、知っておきたい基礎知識を解説します。
屋内ダニの8割は「チリダニ」(刺さない)
日本には約2,000種類のダニが生息しており、そのうち屋内で繁殖するのは20〜30種類といわれています。家の中に生息するダニのうち8割以上は「チリダニ」に分類される「コナヒョウヒダニ」や「ヤケヒョウヒダニ」です。
これらのチリダニは気温25℃前後、湿度75%Rh前後の環境を好み、人のフケやアカ、食べこぼし、ハウスダストなどをエサにしています。
各種アレルギー症状の原因のひとつとされていますが、人を刺すことはありません。
>>ダニのアレルギーについての記事はこちら
人を刺すのは「ツメダニ」(チリダニを捕食)
人を刺すのは、チリダニではなく「ツメダニ」という種類のダニです。ツメダニの大きさは0.5mm程度で、コナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニなど他のダニや昆虫をエサにして繁殖します。
そのため、チリダニが多い環境ではツメダニも比例して増えるという特徴があります。
布団やカーペット、ソファ、収納スペースなどに多く生息しますが、肉眼で見ることができないため、気づかないうちに刺されてしまうケースは少なくありません。
なお、人を刺すダニはツメダニだけではなく、屋外から屋内に侵入してくる「イエダニ」や「マダニ」も存在します。
この記事では、家庭内でとくに被害の多い「ツメダニ」を中心に解説します。屋外でのダニについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
ツメダニが増える時期(6〜9月の高温多湿)
ツメダニは特に高温多湿な6月〜9月にかけて大繁殖しやすくなります。
この時期は湿度・温度ともにチリダニが繁殖しやすい条件が揃うため、結果としてそれを捕食するツメダニも増加するのです。
ただし、ダニは夏だけに生息するわけではありません。暖房や加湿などによって室内が暖かく湿った状態になれば、季節を問わずダニが生息しやすくなることがあります。
そのため、夏場だけでなく年間を通してダニ対策を行うことが大切です。
ダニ刺されの特徴
実は、虫刺されの症状だけを見て「ダニ刺され」かどうかを正確に判別するのは、医師でも難しいと言われています。
ここからは、自分で判断するための方法として、一般的な「ダニ刺され」の特徴について紹介します。「もしかするとダニ刺されかも…」と悩んでいる方は、ぜひ確認してみてください。
こんな症状があればダニ刺されの疑い
下記に該当する項目が一つでもあれば、ダニ刺されの疑いがあります。
- 強烈なかゆみに襲われる
- かゆみは数時間~数日後に発症する
- かゆみが長引く(1週間~10日程度)※蚊によるかゆみは数時間でおさまる場合が多い
- 刺され痕が長く残る
- 激しくかくと「とびひ(※)」になる
ダニに刺されると、蚊のように刺された直後ではなく、数時間後や翌日になってからかゆみがでることが多いです。かゆみがおさまらず長引いてしまう場合は、ダニ刺されを疑ってみましょう。
※正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」。虫刺されや、あせもをかいた時に、皮膚に細菌が感染することによって発症。かいた手を介して水ぶくれが全身に広がる
【監修医師】伊藤 幹彦 医師
ダニに刺されやすい部位

ダニ刺されは全身に注意が必要ですが、特に皮膚の柔らかい部位に刺され、症状が出やすい傾向にあります。具体的には二の腕から脇腹、お腹から太ももの内側などです。
梅雨から夏にかけて薄着になる時期は、寝具に触れる部分の被害も増えやすくなります。
また、蚊と異なり、肌が露出していない部位でも刺されやすいのがダニ刺されの特徴です。
蚊に刺された・あせもとの違い
ダニ刺されは、蚊に刺された症状やあせもとよく混同されがちです。
似ているようで、かゆみが出るタイミングや症状が出やすい部位などにはそれぞれ特徴があります。
| ダニ | 蚊 | あせも | |
|---|---|---|---|
| かゆみの発症タイミング | 刺されてから数時間後〜翌日 | 刺された直後 | 汗をかいている間に随時発生 |
| かゆみの持続期間 | 1週間〜10日程度 | 数時間程度 | 炎症が治まるまで続く |
| 症状が出やすい部位 | お腹〜太もも内側、脇腹〜二の腕など皮膚の柔らかい部分 | 手や足など露出している部分 | 首もと、ひじ裏、ひざ裏など汗が溜まりやすい部位 |
蚊に刺された場合は、刺された直後からかゆくなり、その後数時間でかゆみがおさまるケースが多いです。
一方でダニ刺されは、刺されてから数時間後や翌日になってかゆみがでるほか、かゆみが1週間~10日程度長引くこともあります。
また、蚊は主に手や足など露出している部分を刺し、これによって症状が見られますが、ダニはお腹から太ももの内側、脇腹から二の腕といった皮膚の柔らかいところに症状が見られる特徴があります。
このように、蚊に刺された場合とダニ刺されでは、かゆみがでるまでの時間や刺される場所などに大きな違いがあることが分かります。
さらに、ダニの死骸やフンが体に触れると、「かぶれ」や「アレルギー反応」を引き起こすことがあるのもダニの特徴と言えるでしょう。
また、ダニ刺されと見分けがつきにくいこともある「あせも」ですが、これは汗腺の周辺にできる炎症のようなものです。
あせもは暑い時期に起こりやすく、主に、首もとやひじ裏、ひざ裏など、汗が溜まりやすい部位に面状に広がって湿疹ができるという特徴があります。
あせもは、ダニ刺されとは発生する場所も症状も大きく違う点を知っておけば、比較的見分けがつきやすいでしょう。
【監修医師】伊藤 幹彦 医師
どこでダニに刺される?発生しやすい場所
ツメダニは、チリダニなどをエサにして繁殖するため、チリダニが多い場所ほどツメダニも増えやすくなります。つまり、ホコリやフケ、食べこぼしなどが溜まりやすい場所は、ダニ刺されのリスクも高い場所といえます。
具体的には、以下のような場所に注意が必要です。
布団・マットレスなどの寝具(就寝中が最も無防備)
寝具は、人のフケやアカなどがたまりやすく、ダニの生息場所になりやすい場所です。
さらに、寝ている間は長時間にわたって身体と寝具が接触するため、ダニによる被害が気になる場合は、まず寝具から対策することをおすすめします。
>>寝室のダニ対策はこちら
カーペット・ラグ
カーペットやラグには、ホコリや食べこぼし、フケなどが入り込みやすく、ダニのエサがたまりやすくなります。
特に、掃除がしにくい家具の下や部屋の隅などは注意しましょう。
>>ラグ・カーペットのダニ対策はこちら
ソファ
布製のソファも、ホコリやフケなどがたまりやすい場所です。ソファでくつろいだり、昼寝をしたりなどの時間も多く、いつの間にかダニに刺されていたというケースは少なくありません。
座面やクッションの隙間など、掃除が行き届きにくい部分も定期的に清掃しましょう。
>>ソファのダニ対策はこちら
ダニに刺されないための根本的な対策方法
ダニに刺されないためにはどのような対策をしたらよいのか、ここからは具体的な対策を解説します。
ツメダニを減らすには「エサを減らす」ことが重要
ダニ刺されは薬を塗ることでかゆみを抑えられますが、ツメダニ自体がいなくならない限り根本的な解決にはつながりません。
ツメダニを退治する本質的な解決策は、そのエサとなるチリダニやコナダニの数を減らすことです。エサが少なくなれば、必然的にツメダニも繁殖しにくくなります。
天日干し・掃除機の効果と限界
自宅でできるダニ対策として一般的なのが「布団の天日干し」や「掃除機がけ」です。これらは布団を清潔に保ち、ダニが繁殖しにくい環境を作るために役立ちます。
ただし、天日干しや掃除機だけで、布団にいるダニを十分に退治するのは難しいため、それぞれの効果と限界を理解しておきましょう。
掃除機は表面のダニには効果的だが、内部には届きにくい
日革研究所が3種類の掃除機を使って生きたダニの吸引効果を検証したところ、布団表面の吸引捕獲率は41.2〜77.3%。一方、布団内部上層・内部ではいずれも1%以下でした。
このことから、掃除機は表面のダニを取り除くには一定の効果が期待できますが、布団内部のダニを掃除機だけで除去するのは難しいことがわかります。
※日革研究所「一般掃除機による布団内部の生きているダニ吸引可否検証」より
天日干しだけではダニを十分に退治できない
日革研究所が冬と夏に敷布団を4時間天日干しして生きたダニの生存率を検証したところ、冬は90%以上、夏でも約80%が生存していました。夏でも布団表面の最高温度は43℃で、ダニが数時間で死滅する温度である50℃には達しませんでした。
このことから、天日干しはダニを退治する方法というより、布団の湿気を取り除き、ダニが繁殖しにくい環境を作るための対策と考えるのが適切です。
※日革研究所「布団のダニ退治『天日干し』の効果を検証」より
ダニ対策なら「ダニ捕りロボ」がおすすめ
すでに繁殖しているダニを手軽に退治する方法としておすすめなのが、ダニ対策製品の開発を20年以上続けている日革研究所が開発した「ダニ捕りロボ」です。
独自の「ダニ乾燥捕獲」技術により、マット内に仕込まれた誘引剤で布団やカーペットに潜むダニをおびき寄せます。マットにもぐりこんだダニは、誘引剤に含まれる吸湿性セラミックが体に付着することで乾燥し、退治される仕組みです。
ダニの体は70%が水分のため、体を乾燥させることで確実に退治できます。
布団やカーペット、ソファ、押入れなどダニが潜んでいそうな箇所に設置するだけで対策を始められる手軽さに加え、化学殺虫成分を使用していないため、子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。
【FAQ】よくある質問
Q1. ダニに刺されたか蚊に刺されたか見分ける方法は?
刺された跡だけで正確に判別することは難しいですが、かゆみが出るタイミングと続く期間に違いがあります。ダニは刺されてから数時間後〜翌日にかゆみが出て1週間〜10日程度続くことが多く、蚊は刺された直後にかゆくなり、数時間でおさまることが多いのが特徴です。
Q2. ダニに刺されやすい場所は?
ダニは、二の腕や脇腹、お腹、太ももの内側など、皮膚の柔らかい部分を刺しやすい傾向があります。蚊と違い、肌が露出していない部分も刺されやすいのが特徴です。
Q3. ダニ刺されのかゆみはどのくらい続く?
ダニ刺されのかゆみは、1週間〜10日程度続くことがあります。また、刺された跡が長く残る場合もあります。
Q4. ダニ刺されで病院に行くべき?
かゆみが強い場合や症状が長引く場合は、医療機関への相談を検討しましょう。強く掻くと、細菌感染によって「とびひ」になることがあります。
Q5. 布団を天日干しすればダニを退治できる?
布団の天日干しは、ダニが繁殖しにくい環境をつくる対策の一つです。ただし、天日干しだけで、すでに繁殖しているダニを退治することはできません。
Q6. ツメダニ対策で一番重要なことは?
ツメダニのエサとなるチリダニを減らすことが重要です。エサとなるダニが減ることで、ツメダニも繁殖しにくくなります。
Q7. ダニは家のどこにいる?
ダニは、布団や枕などの寝具、カーペット、ソファの隙間、収納スペースなどに多く潜んでいます。特に、エサとなるフケやアカがたまりやすい場所では繁殖しやすくなります。
Q8. ダニ捕りロボはどうやってダニを退治するの?
ダニ捕りロボは、誘引剤でダニをマットの中におびき寄せ、吸湿性セラミックによってダニの体を乾燥させて退治します。なお、化学殺虫成分は使用していません。
Q9. ダニ捕りロボは子どもやペットがいる家庭でも使える?
ダニ捕りロボは化学殺虫成分を使用していないため、子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。
まとめ
原因不明の体のかゆみや刺され痕の多くは、肉眼では見えない「ツメダニ」による被害であることが少なくありません。
ツメダニは布団やカーペット、ソファ、収納などに潜んでおり、蚊に刺された場合とは「発症までの時間」や「かゆみの持続期間」に大きな違いがあります。
ツメダニ対策の根本は、そのエサとなる「チリダニ」を減らすことにあります。天日干しや掃除機がけは予防として有効ですが、すでに発生してしまったダニを退治するには限界があるのも事実です。
そこでおすすめなのが、化学殺虫成分を使用していない「ダニ捕りロボ」です。小さなお子様やペットがいるご家庭でも、安心してダニ対策に取り組むことができます。
ダニ捕りロボで自宅に潜むダニを確実に減らし、ダニ刺されの悩みから解放されましょう。
【この記事の監修医師】伊藤 幹彦(内科・皮膚科医)
・専門
日本外科学会認定外科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
・認定資格
日本医師会認定産業医
・経歴
東京医科大学卒業
東京医科大学 第2外科(心臓血管外科)入局
東京医科大学霞ヶ浦病院 循環器外科助手(現 東京医科大学茨城医療センター)
東京医科大学八王子医療センター 心臓血管外科などを経歴
東京医科大学第2外科助手
新潟こばり病院(現 新潟医療センター 心臓血管外科)
東京警察病院外科 医長を経歴(血管外科責任者)
※この記事は医学的知識に関してのみ専門家に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません
