朝、目が覚めた時に「虫に刺されて体がかゆい……」と感じたことはありませんか?
刺された痕が消えないうえに、不快なかゆみがなかなかおさまらないと「かゆみの原因が分からない」「もしかしてダニに刺されたのでは?」と不安に感じる方も多いのではないかと思います。
そこでこの記事では、ダニの研究機関である「日革研究所」が、人を刺すダニの種類やダニに刺された時の特徴などについて徹底解説します。
また、屋内に潜むダニを退治する方法についてもあわせて解説しますので、自宅のダニに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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【この記事の監修医師】伊藤 幹彦(内科・皮膚科医)
・専門
日本外科学会認定外科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医
・認定資格
日本医師会認定産業医
・経歴
東京医科大学卒業
東京医科大学 第2外科(心臓血管外科)入局
東京医科大学霞ヶ浦病院 循環器外科助手(現 東京医科大学茨城医療センター)
東京医科大学八王子医療センター 心臓血管外科などを経歴
東京医科大学第2外科助手
新潟こばり病院(現 新潟医療センター 心臓血管外科)
東京警察病院外科 医長を経歴(血管外科責任者)
※この記事は医学的知識に関してのみ専門家に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません
日本で生息するダニとはどんなもの?
日本には約2,000種類のダニが生息しており、そのうち屋内で繁殖するのは20~30種類と言われています。
また、私たちの家の中に生息するダニは、8割以上が「チリダニ」に分類される「コナヒョウヒダニ」や「ヤケヒョウヒダニ」が占めています。
チリダニ(ヒョウヒダニ)は気温25℃前後、湿度75%Rh前後の環境を好み、人のフケやアカ、食べこぼし、ハウスダストなどをエサにしています。
コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニは、各種アレルギー症状の原因の一つと言われていますが、人を刺すことはありません。
人を刺すのはチリダニではなく、別の種類のダニなのです。
それでは、人を刺すダニとはどのような種類のダニなのか、次項で確認していきましょう。
人を刺すダニ「ツメダニ」とは?
人を刺すのは「ツメダニ」という種類のダニです。
ツメダニの大きさは0.5mm程度で、コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニなどのダニや他の昆虫をエサにして繁殖します。
そのため、チリダニが多い環境では、ツメダニも比例して増えるという特徴があり、特に高温多湿の6月~9月に大繁殖しやすくなります。
ツメダニは布団やカーペット、ソファ、収納スペースなどの中に多く生息するものの、肉眼で見ることができないため、蚊のように気付いたら叩くなどの対策ができません。
そのため、ソファでくつろいでいる無防備な時でも、知らない間にツメダニに刺されるという被害が起こります。
特に布団はダニが繁殖しやすいため、起きた時に「刺されてかゆい!」ということになりやすいのです。
ダニ刺されの特徴とは?
ダニといえば「刺されるとかゆくなる」というイメージがありませんか?
しかし、虫刺されの痕がありかゆみがあっても、それが「ダニに刺された」かどうか分からないという方がほとんどではないでしょうか。
実は、虫刺されの痕だけを見て「ダニ刺され」かどうかを正確に判別するのは、医師でも難しいと言われています。
そのため、この章では自分で判断するための方法として、一般的な「ダニ刺され」の特徴について紹介します。「もしかするとダニ刺されかも・・・」と悩んでいる方は、ぜひ確認してみてください。
ダニ刺されの特徴
下記に該当する項目が一つでもあれば、ダニ刺されの疑いがあります。
- 強烈なかゆみに襲われる
- かゆみは数時間~数日後に発症する
- かゆみが長引く(1週間~10日程度)※蚊によるかゆみは数時間でおさまる場合が多い
- 刺され痕が長く残る
- 激しくかくと「とびひ(※)」になる
ダニに刺されると、蚊のように刺された直後ではなく、数時間後や翌日になってからかゆみがでることが多いです。かゆみがおさまらず長引いてしまう場合は、ダニ刺されを疑ってみましょう。
※正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」。虫刺されや、あせもをかいた時に、皮膚に細菌が感染することによって発症。かいた手を介して水ぶくれが全身に広がる
【監修医師】伊藤 幹彦 医師
刺されやすい体の部位
ダニ刺されは全身に注意が必要ですが、特に皮膚の柔らかい部位に刺され、症状が出やすい傾向にあります。具体的には、二の腕から脇腹、お腹から太ももの内側などです。
梅雨から夏にかけて薄着になるため、布団などの寝具に触れている部分がダニに刺されることもあります。
蚊と違い、肌が露出していない部分も刺されやすいのが、ダニの特徴と言えます。
いつダニに刺される可能性がある?
ダニは主に、下記のような場所に多く潜んでいます。
- 布団・枕などの寝具
- 床(特にカーペット)
- ソファなどの隙間
- 収納
特に布団や枕、カーペットは、ダニのエサとなる人のフケやアカが溜まりやすいため、ダニが繁殖しやすくなります。
その他にもソファの隙間や、押し入れなどの収納スペースも暗くて湿気が多く、ダニが好んで活動しやすい場所と言えるでしょう。
ツメダニはチリダニなどをエサにしているものの、人を刺すこともあります。
特に、人が布団で寝ている時は無防備になるため、寝ている間にダニに刺されてしまう、朝起きた時にかゆみを感じることが多いです。
ダニ刺されや虫刺され、あせもとの違いは何?
蚊に刺された場合は、刺された直後からかゆくなり、その後数時間でかゆみがおさまるケースが多いです。
一方でダニ刺されは、刺されてから数時間後や翌日になってかゆみがでるほか、かゆみが1週間~10日程度長引くこともあります。
また、蚊は主に手や足など露出している部分を刺し、これによって症状が見られますが、ダニはお腹から太ももの内側、脇腹から二の腕といった皮膚の柔らかいところに症状が見られる特徴があります。
このように、蚊に刺された場合とダニ刺されでは、かゆみがでるまでの時間や刺される場所などに大きな違いがあることが分かります。
さらに、ダニの死骸やフンが体に触れると、「かぶれ」や「アレルギー反応」を引き起こすことがあるのもダニの特徴と言えるでしょう。
また、ダニ刺されと見分けがつきにくいこともある「あせも」ですが、これは汗腺の周辺にできる炎症のようなものです。
あせもは暑い時期に起こりやすく、主に、首もとやひじ裏、ひざ裏など、汗が溜まりやすい部位に面状に広がって湿疹ができるという特徴があります。
あせもは、ダニ刺されとは発生する場所も症状も大きく違う点を知っておけば、比較的見分けがつきやすいでしょう。
【監修医師】伊藤 幹彦 医師
根本的な解決方法とは?
ツメダニは肉眼では確認しにくいため、どう対策していいか分からずに放置しているとさらに繁殖し、ダニ刺されなどの被害にあいやすくなります。
ダニ刺されは薬などを塗ることでかゆみはなくなりますが、ツメダニがいなくならない限りは根本的な解決につながりません。
「ではどうやって対策すればいいの?」と悩んでいる方のために、自宅のツメダニを退治する方法について解説します。
ツメダニは適切に対処すれば退治できますので、これからご紹介する方法をぜひ参考にしてください。
ツメダニの対策の方法は「エサを減らす」こと!
ツメダニを退治する根本的な解決策は、ツメダニのエサとなるチリダニやコナダニの数を減らすことです。
ツメダニのエサが少なくなれば、必然的にツメダニが繁殖しにくくなります。
そのため「ダニに刺されているかもしれない」と思ったら、寝具やカーペット、ソファなどに潜んでいるダニを、できるだけ効率よく退治することが不可欠です。
自宅のダニ対策として、一般的によく行われているのが「布団の天日干し」や「掃除機」といった方法です。
天日干しや掃除機は、ダニが繁殖しにくい環境を作ることができるため、定期的に行うことで効果的なダニ対策になります。
しかし残念ながら、天日干しや掃除機では、すでに繁殖しているダニを退治することはできません。
そこで、ダニを退治する方法として手軽でおすすめなのが、ダニ対策製品の開発を20年以上続けている日革研究所が開発した「ダニ捕りロボ」です。
「ダニ捕りロボ」なら、今すぐダニ対策ができる
「ダニ捕りロボ」は、独自の「ダニ乾燥捕獲」技術を用いた画期的なダニ対策商品です。
ダニ捕りロボのマット内に仕込まれた誘引剤によって、布団やカーペットなどに潜むダニを、マットの中におびきよせます。
マットにもぐりこんだダニは、誘引剤に含まれる吸湿性セラミックが体に付着することで乾燥します。
ダニの体は80%が水分なので、体を乾燥させることで確実に退治ができるのです。
また、ダニ捕りロボは布団やカーペット、畳など、ダニが潜んでいそうな箇所に設置するだけの手軽さなので、すぐにでも対策を始められます。
天然由来の成分を配合しているため、子どもやペットがいる家庭でも安心してダニ退治ができるうえ、チリダニだけでなく、人を刺すツメダニも直接退治できます。
ダニ捕りロボで自宅に潜むダニを確実に減らし、ダニ刺されの悩みから解放されましょう!