ダニ研究活動レポート

2022/09/07

ダニ対策に天日干しは効果がない?正しいダニ退治の方法を徹底解説

布団のダニ対策のために「こまめに天日干しをしている」という方は少なくありません。

しかし、実は天日干しではダニ退治ができないことを、ご存じでしょうか?

天日干しでは、ダニの繁殖を抑える効果はあるものの、ダニ自体を完全に退治することはできません。

そこでこの記事では、布団の天日干しではダニ退治ができない理由を、日革研究所の実験結果とともに解説します。

あわせて、布団を干す際の注意点についてもまとめていますので、布団のダニが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

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布団には多くのダニが潜んでいる

※ダニの映像が流れます。体調が優れない方はご視聴をお控えください

私たちが毎日使っている布団には、想像以上に多くのダニが潜んでいます。

まずは、ダニが布団を好む理由や、布団に潜むダニの種類について見ていきましょう。

ダニが布団を好む理由

エサを食べるダニ

ダニは、高温・多湿でエサが多い場所を好みます。

実は布団は、そんなダニが好む条件が整っている環境なのです。

日本人の平均睡眠時間は約6時間といわれており、一日の4分の1の時間を布団の上で過ごします。

そのため、布団は人の体温で内部が温められ、さらに汗で湿気も含み、ダニが好きな高温・多湿の状態になりやすいです。

また、布団には寝ている間に人のフケやアカなどが溜まりやすく、ダニの「エサ」も豊富にあります。

「高温・多湿」のうえに「エサ」も豊富にある布団は、ダニが繁殖しやすい絶好の環境だといえます。

布団に潜むダニの種類

布団に潜むダニの種類

布団に潜むダニの種類で特に多いのが、チリダニです。チリダニは、布団だけでなく家に潜むダニの80%以上を占めるといわれています。

チリダニは、人を刺したり噛んだりすることはないですが、チリダニのフンや死骸にはアレル物質が含まれており、アレルギー疾患を起こす原因となります。

特に、小さな子どもがいる家庭では、小児喘息やアトピー性皮膚炎などに注意が必要です。

さらに、チリダニが繁殖すると、それを捕食するツメダニも増えていきます。

ツメダニが繁殖すると起こる健康被害は「ダニ刺され」です。

ツメダニが1㎡に1匹いると、ダニ刺されが起こる可能性が高いといわれています。

他にも、数としては少ないですが、畳で発生することがあるコナダニや、穀物貯蔵庫などで多く見られるニクダニが発生することもあります。

ただし、コナダニもニクダニも、人を刺すことはありません。

しかしながら、チリダニと同様にコナダニやニクダニが増えると、捕食するツメダニが増える原因になるため、注意が必要です。

関連記事:ダニによる一番の被害者は子ども!ダニ対策の秘訣を解説

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【検証あり】布団の天日干しではダニ退治ができない!

【検証あり】布団の天日干しではダニ退治ができない!

布団のダニ対策と聞くと、「天日干し」が真っ先に思いつく方が多いのではないでしょうか?

しかし、天日干しではダニの繁殖を抑えられる反面、ダニ退治はできません。

天日干しによって「ダニが発生しにくい環境」をつくるのは大切ですが、すでに潜んでいるダニを退治しなければ、根本的な解決にはなりません。

ここからは、天日干しではダニ退治ができない理由について、日革研究所が行った検証結果も踏まえながら解説します。

天日干しではダニがほとんど死滅しなかった

布団の天日干しは、ダニが生息しにくい環境にはできますが、生きているダニを退治することはできません。

ダニを短時間死滅させるには、50℃以上の環境が必要であるとされています。

そこで日革研究所では、実際に生きているダニを布団の中に設置し、布団の天日干しでダニがどの程度生き残るのかを実験しました。

実験の対象日と条件は下記の通りです。

対象日

対象日の温度と湿度

2017年3月8日(冬場)

天気:晴れ

温度(最高/最低):9.1℃/1.5℃

湿度(平均):43.0%

2017年8月31日(夏場)

天気:晴れ

温度(最高/最低):31.0℃/24.0℃

湿度(平均):30.0%

冬場と夏場に検証日を1日ずつ設定し、それぞれAM11時~PM15時まで天日干しを行い、ダニの生存率をカウントしました。

実験の結果、3月の冬場では90%以上、夏場でも約80%程度のダニが生存していました。

湿度に関してはダニが活動しにくい30%Rhになったものの、8月の炎天下でも布団表面は43℃、裏面35℃までしか上がりませんでした。

真夏の炎天下に布団を長時間干しても、布団はダニが死滅する50℃以上の温度にはならなかった、という結果です。

結論……!ダニは高温でなければ退治できない

日革研究所の天日干しの実験結果から、布団の天日干しでは、真夏の気温が高い時期であっても、布団に潜むダニはほとんど退治できませんでした。

湿度60%Rh以下になれば繁殖力は弱まるものの、生きているダニが退治できなければ意味がありません。

ダニを短時間で退治するには、50℃以上の温度を必要とするため、布団の天日干しでは、ダニ退治にはほとんど効果がないということを覚えておきましょう。

天日干しは「ダニが苦手な環境づくり」に効果あり

天日干しは「ダニが苦手な環境づくり」に効果あり

実験結果により、天日干しではダニ退治ができないことが分かりました。

しかし、布団を干して乾燥させ、ダニが嫌がる環境をつくることは可能です。

夏に行った実験では、布団の湿度が30%Rhまで下がったことからも、ダニを繁殖しにくくする効果は期待できます。

そのため、定期的な天日干しで、布団にこもる湿気をカラッと乾燥させることをおすすめします。

布団を天日干しのあとは、ダニの「エサ」を除去しよう

布団を天日干ししたあとは、布団に掃除機をかけることも忘れないようにしましょう。

ダニは人の体から出たフケやアカなどをエサにするため、布団を干したあとに除去する必要があります。

また、ダニのフンや死骸はアレル物質を含むため、それらが残っているとアレルギー疾患の原因になることもあります。

特にアレルギー体質の方や、アレルギーが気になる子どもの布団は、できるだけ丁寧に掃除機をかけましょう。

また掃除機は、できるだけ吸引力が高いものを使用することをおすすめします。

30秒/㎡を目安に、できるだけゆっくりと掃除機がけをしてください。

天日干しのあとの布団たたきには要注意

布団を天日干しにする際、布団をパンパンとたたく方がいます。

布団をたたくと、中に溜まっていたダニの死骸やフンなどが表面に出やすくなり、除去がしやすくなるメリットはあります。

しかし、ダニの死骸やフンにはアレル物質が含まれているため、吸い込んでしまうとアレルギー疾患の原因につながる可能性があります。

そのため、布団たたきをするときは、必ずマスクをつけてダニのアレル物質を吸い込まないようにしてください。

布団のダニはどうすれば退治できるのか?

布団のダニはどうすれば退治できるのか?

それでは、布団に潜むダニは、どのようにすれば退治できるのでしょうか?ここでは、布団のダニを退治する方法について、詳しく紹介します。

ダニ対策1.乾燥機を使って高温で処理する

一つ目は、布団専用乾燥機や洗濯乾燥機を使って布団を高温にする方法です。

乾燥機を使う場合は必ず、50℃以上の熱で布団全体を温めることが大切で、高温であれば効果もより高くなります。

しかし、高温乾燥だけでは糞や死骸が残るため、乾燥後に掃除機をかけて、アレル物質となるダニの死骸やフンを取り除くようにしましょう。

ダニ対策2.布団クリーニングを利用する

乾燥機を使う以外に、布団クリーニングを利用するのも有用です。

宅配クリーニングを利用すれば、自宅にいながらクリーニングを依頼・引き取りをすることができます。

ただし注意点としては、クリーニング後の保存状態によっては、湿気が溜まってしまうことです。

そのため、クリーニングから布団が戻ってきたときは、すぐにビニールから出し、湿気を開放してください。

ダニ対策3.ダニ対策グッズを使用する

三つ目は、ダニ対策グッズを活用するという方法です。

ダニスプレーには主に「殺虫剤タイプ」と「ダニを寄せ付けないタイプ」があり、それぞれで目的が異なります。

  • 殺虫剤タイプ:ダニが潜んでいそうな場所に吹きかけて殺虫するもの
  • ダニを寄せ付けないタイプ:ダニが嫌がる匂いや殺虫成分によって、ダニを寄せ付けないようにするもの

どちらのタイプのスプレーであっても、人体に有害な成分が含まれている場合があるため、使用時には十分注意しましょう。

また、ダニシートには「粘着タイプ」と「乾燥タイプ」があります。

  • 粘着タイプ:シートに張り付けられている粘着テープにダニをおびき寄せて、くっつけて捕獲する
  • 乾燥タイプ:ダニを誘引すると、商品内部にある物質でダニの水分を奪い、ミイラ化させる

「粘着タイプなら、ダニを取れそう」と思いがちですが、残念ながらダニは軽すぎて粘着テープに捕獲できません。

ダニは体重が軽いことに加えて、足の先のわずかな部分しか粘着テープに触れないため、なおさらシートにくっつけることが難しいのです。※日革研究所の他社製「粘着式ダニ取りシート」のダニ捕獲検証より

そのため、確実に退治したいというならば、次項でご紹介する「乾燥タイプ」のシートがおすすめです。

生きているダニの退治は「ダニ捕りロボ」がおすすめ

ダニ捕りロボ

「手軽で効果的なダニ対策を始めたい」という方には、日革研究所が開発した「ダニ捕りロボ」がおすすめです。

ダニ捕りロボは、「ダニを集める・乾燥させる・逃がさない」という、独自の捕獲技術を使用しています。

商品の内部には、ダニが好む誘引剤が仕掛けられており、布団やカーペットの奥にもぐりこんだダニもしっかりとおびき寄せるのが特徴です。

捕獲したダニは、誘引剤に含まれた吸湿性セラミックがダニの体に付着し、ダニの体の水分を奪うことで退治できます。

商品内に溜まったダニの死骸は、ゴミ箱にポイっと捨てるだけなので、ダニが外に出ることもなく、手軽に確実に処理できます。

また、商品に使われている誘引剤は、天然由来の成分でつくられているため、小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。

手軽にかつ安心・安全にダニ退治がしたい方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

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天日干しではダニ退治はできない!効果的なダニ対策を始めよう

天日干しはダニ退治に必要な「高温」の状態にならず、ダニ退治の効果はほとんど期待できません。

ただし、天日干しでダニが活動しにくい「乾燥」した環境をつくることは可能なため、効果的なダニ対策とあわせて、定期的に行うと良いです。

また、今すぐ効果的なダニ対策を始めたい方には、日革研究所の「ダニ捕りロボ」がおすすめです。

ダニ捕りロボは、布団やカーペット、マットの下など、ダニが気になる場所に置くだけでダニ退治ができます。3ヶ月ごとに交換すればいいだけなので、季節を問わずダニ対策できます。

「ダニ捕りロボ」で今すぐ、手軽にダニ対策を始めてみましょう!


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