ダニ研究活動レポート

2022/09/27

ダニは掃除機で死ぬ?検証結果と確実なダニ退治方法を紹介

「掃除機でダニ対策ができる」といわれていますが、掃除機だけで本当にダニを退治できるのでしょうか?

この記事では、日革研究所が実際に行った「布団のダニを掃除機で吸えるのか」という検証結果をもとに、ダニ対策になる掃除機の使い方について詳しく紹介します。

また、布団のダニを退治する方法についてもあわせて紹介しますので、「布団のダニが気になる」という方は、ぜひ参考にしてください。

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布団にダニが多い理由

布団はダニが好む条件が揃っているため、繁殖しやすい場所だということをご存じでしょうか?

布団は、寝ている間に人がかく汗と体温で、高温多湿が保たれます。また、人のアカやフケなどダニの「エサ」が溜まりやすい場所でもあります。

ダニが好む「高温多湿」な条件に加えて、ダニの「エサ」も豊富に揃う布団は、ダニにとって繁殖しやすい、とても快適な場所なのです。

家の中でダニが最も多く潜んでいるのは布団

家の中でダニが最も多く潜んでいるのは布団

日革研究所が、雑誌「ひよこクラブ」の読者を対象に行ったダニに関するモニター調査では、110名のうち78名の読者が「普段使っている布団でダニが見つかった」と回答しています。(2022年4月実施)

また、ダニが最も多く見つかったのが「布団」、次が「ソファ」、その次が「カーペット」という順でした。

ソファやカーペットも、ダニのエサとなるフケやアカ、食べカスが多く、ダニが繁殖する条件が揃っているため、布団とあわせてダニ対策が必須な場所といえます。

関連記事:ダニ対策は今すぐ必要!雑誌「ひよこクラブ」読者へのモニター施策結果

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そもそも掃除機でダニは吸い取れる?検証結果を紹介

ダニ対策のために「掃除機を使う」という方は多いですが、実際に掃除機で生きたダニを吸い取ることができるのでしょうか?

日革研究所では、一般的な掃除機で布団に潜むダニがどれくらい吸い取れるのかを、実際に検証してみました。

検証に使った掃除機は3種類

検証に使った掃除機は3種類

吸込仕事率

発売時期

サイクロン式

320w~80w

2016年

ハンディタイプ

63.4w

2009年

紙パック式

500w~50w

2013年

※吸込仕事率(w)= 0.01666×風量(立方m /min)×真空度(Pa)

検証で実際に使用した掃除機のタイプは上記のようなものです。

一般家庭でよく使われている3タイプの掃除機と、シングルサイズの敷布団を使用して検証を行っています。

検証では「ヤケヒョウヒダニ」という種類のダニを使い、下記のような検証手順で行いました。

  1. 布団の表面に1,000匹、内部上層(側生地と中綿の間)、内部(中綿と中芯の間)に5,000匹の生きたダニを放つ
  2. 各掃除機の「強モード」で「2分間」吸引
  3. これを5回繰り返す(表面のみ3回)
  4. 紙パック(あるいはダストボックス)を洗い、捕獲したダニを取り出す
  5. 実体顕微鏡でダニが何匹吸引できたかを目視でカウントする

実際の検証結果を、次項で確認してみましょう。

引用:一般掃除機による布団内部の生きているダニ吸引可否検証

検証結果1.掃除機では布団の内部に潜むダニを吸い取れない

掃除機

表面

内部上層

内部

サイクロン式

77.37%

0.70%

0.06%

ハンディタイプ

41.27%

0.03%

0.04%

紙パック式

60.90%

0.42%

0.01%

どの掃除機も表面のダニは吸い取れていますが、内部上層と内部はほとんど吸い取れていないことが分かります。

つまり、掃除機では布団の表面に生息するダニと、ダニの死骸やフンはある程度吸い取れるものの、布団の内部に潜り込んでいるダニは、ほぼ吸い取ることができないということです。

布団の内部に潜り込んでいるダニ

ダニの脚先は吸盤のような形状をしているためか、ダニが布団の繊維にしがみつき、掃除機ではなかなか吸い取れないのです。

検証結果2.ダニのフンや死骸は掃除機で取り除ける

検証結果の通り、掃除機で布団の内部に潜り込んでいる生きたダニを吸い取ることは、ほぼできないことが分かりました。

しかし、布団に落ちているダニのフンや死骸は掃除機で取り除けます。

ダニのフンや死骸はアレルギーの原因にもなるため、定期的に掃除機を使って取り除くことをおすすめします。

次項では、布団のダニ対策に効果的な掃除機のかけ方について見ていきましょう。

布団のダニ対策に効果的な掃除機のかけ方

布団のダニ対策に効果的な掃除機のかけ方

布団のダニ対策に効果的な掃除機のかけ方には、ポイントが2つあります。

  • 掃除機をゆっくり動かす
  • 布団の表側だけでなく裏側にも掃除機をかける

1.掃除機をゆっくり動かす

ダニの死骸やフンを吸い取るためには、掃除機のパワーを最大まであげてから、ゆっくりと時間をかけて全体的にかけるのがポイントです。

できるだけ吸引力が高い掃除機を使用すると、さらに高い効果が見込めます。

さらに、掃除機をかける前に布団を叩いて、布団内部のダニのフンや死骸を表面に移動させてから、ゆっくりと掃除機をかけましょう。

ただし、布団を叩くときはダニのフンや死骸を吸い込むことを避けるために、マスクをつけて行ってください。

ゆっくりと時間をかけて掃除機をかけることで、ダニのフンや死骸だけでなく、人のアカやフケも取り除けます。

2.布団の表側だけでなく裏側にも掃除機をかける

布団に掃除機をかけるときは、表側だけではなく裏側にも掃除機をかけるのがポイントです。

なぜなら、ダニは明るい場所より、薄暗くて湿気の多い場所に繁殖しやすいからです。

布団の裏側は常に薄暗く、寝ているときにかく汗がこもって湿気も多いため、ダニが好む条件が揃っています。

また、ダニは布団の中を自由に動けるので、裏側に移動している可能性も考えられます。

布団の両面に掃除機をかけることで、より多くのダニの死骸やフンを取り除けます。

なお、布団の裏側に掃除機をかけるときも、できるだけゆっくりかけることを忘れないようにしてください。

関連記事:布団のダニに要注意!種類と症状、正しいダニ対策を徹底解説

布団に潜むダニを退治する方法

布団のダニのフンや死骸を掃除機で取り除いたとしても、生きたダニは布団の内部に残ったままです。

生きたダニを放置していると、ダニアレルギーやダニ刺されの原因になってしまいます。

それでは、布団に潜む生きたダニはどのようにして退治すればいいのでしょうか?

ここからは、布団のダニを退治する方法について紹介します。

1.布団乾燥機を使う

ダニを退治する方法の1つ目は、布団乾燥機を使うことです。布団乾燥機は布団全体をあたため、内部まで乾燥させることができます。

ダニは「高温」と「乾燥」に弱く、50℃以上なら数時間、60℃以上の高温だと数分で死滅します。

そのため、ダニを退治するには高い温度で処理する必要があり、高温で乾燥させられる布団乾燥機はダニ退治に効果的です。

ただし、布団乾燥機の中は、50℃以上にならないものもあるため、あらかじめ高温になるものを選ぶ必要があります。

また、布団乾燥機を使ったあとは、掃除機を使って布団に残るダニの死骸やフンを吸い取ることも忘れないようにしましょう。

2.布団クリーニングを使う

布団乾燥機の他に、布団クリーニングを利用するのも一つの手です。

布団クリーニングはダニのフンや死骸だけでなく、ダニのエサであるアカやフケを洗い流し、高温で乾燥させるため、布団のダニ退治に効果的です。

「布団をクリーニングに出すのは手間……」という方は、宅配クリーニングを使ってみてください。

3.ダニ取りシートを使う

ダニ取りシートでダニ退治をするという方法もあります。

ダニ取りシートには「粘着タイプ」と「乾燥タイプ」がありますが、粘着タイプはダニがシートに引っ付かず、逃げてしまうということが、日革研究所の検証で分かっています。

参考記事:日革研究所「他社製「粘着式ダニ取りシート」のダニ捕獲検証

そのため、ダニ取りシートを使う場合は「乾燥タイプ」の使用をおすすめします。

関連記事:布団のダニ対策5選!スプレーや掃除機によくある勘違いも解説

ダニの弱点は「乾燥」

ダニの弱点は「乾燥」

ダニは高温にとても弱い生き物ですが、体の約70%が水分でできているため、乾燥もダニの「弱点」となります。

そのため、ダニを退治するためには、高温だけでなく「乾燥」した環境を作ることも大切です。

次項では、手軽にダニ退治をしたい方におすすめの「ダニ捕りロボ」について紹介します。

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ダニの弱点は「乾燥」
「ダニ捕りロボ」は、長年ダニの研究をしている日革研究所独自のダニの「乾燥捕獲」技術を採用したダニ対策グッズです。

ダニ捕りロボの商品内部には、ダニが好む誘引剤が仕掛けられており、布団の奥に潜り込んだダニもしっかりと誘き寄せます。

誘引剤に含まれた吸湿性セラミックがダニの体に付着し、水分を奪うことでダニをミイラ化させ、その場にとどめるのです。

また、誘引剤は天然由来の成分で作られているため、小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。

さらに、使用後は中のマットを捨てるだけという手軽さで、ダニのフンや死骸が外に出ることなく処理できます。

今すぐ手軽に安心してダニ退治をしたい方は、ぜひ一度ダニ捕りロボを試してみてはいかがでしょうか?

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ダニ捕りロボで生きたダニを減らしながら掃除機を使おう

日革研究所の検証により、掃除機では布団の内部に潜むダニを吸い取れないことが分かりました。

ただし、ダニのフンや死骸、ダニのエサとなる人のアカやフケは掃除機で除去できるため、ダニを増やさないための対策として、これからも掃除機も使っていきましょう。

また、布団に潜むダニを手軽に退治するなら「ダニ捕りロボ」がおすすめです。

布団はもちろん、ソファや押入れなど、気になる場所に置いておくだけで、ダニを誘き寄せて退治できます。

子どもやペットにも安心な成分を使用しているので、今すぐ安全にダニ対策をしたい方は、ぜひダニ捕りロボを試してみてください。


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