ダニ研究活動レポート

2022/08/22

ダニによる一番の被害者は子ども!ダニ対策の秘訣を解説

小さな子どものいる家庭では「子どもがアレルギーを発症しないか心配……」という方も多いのではないでしょうか。

現在では、国民の2人に1人が何らかのアレルギー症状を持っており、子どもも同様に年々増加傾向にあります。

アレルギーといっても、花粉や食物、カビや金属など原因はさまざまですが、実はアレルギー性鼻炎や気管支喘息の症状で多い原因の一つに「ダニ」が大きく関わっています。

【監修医師】伊藤 幹彦 医師

そこでこの記事では、子どもがアレルギーを発症しないように予防するための、ダニ対策方法について詳しく解説します。「手軽にできるダニの対策方法を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

関連記事: 日革研究所って何?世界でも有数のダニ専門機関が生まれたワケ

【この記事の監修医師】伊藤 幹彦(内科・皮膚科医)

・専門
日本外科学会認定外科専門医
日本循環器学会認定循環器専門医

・認定資格
日本医師会認定産業医

・経歴
東京医科大学卒業
東京医科大学 第2外科(心臓血管外科)入局
東京医科大学霞ヶ浦病院 循環器外科助手(現 東京医科大学茨城医療センター)
東京医科大学八王子医療センター 心臓血管外科などを経歴
東京医科大学第2外科助手
新潟こばり病院(現 新潟医療センター 心臓血管外科)
東京警察病院外科 医長を経歴(血管外科責任者)

伊藤メディカルクリニック

※この記事は医学的知識に関してのみ専門家に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません

danitorilabo-banner

子どもがなりやすいアレルギーとダニの関係性

子どもとダニの関係性

食物アレルギーを除き、子どもが患っているアレルギー性疾患には「ダニ」が強く関わっていることをご存じでしょうか。

ダニの死骸やフンが粉状になって人間の体内に侵入すると「アトピー性皮膚炎」「小児喘息」「鼻炎・結膜炎」などのアレルギー症状が現れます。

家の中に生息するダニの種類は、8割以上がアレルギーの原因となる「チリダニ」に分類される「コナヒョウヒダニ」や「ヤケヒョウヒダニ」が占めています。

チリダニ(ヒョウヒダニ)は布団やカーペット、ソファなど、人が生活する場所に多く潜み、大人だけでなく子どもにも健康被害を引き起こします。

チリダニ(ヒョウヒダニ)が子どもにどのような影響を及ぼすのか「アトピー性皮膚炎」「小児喘息」「鼻炎・結膜炎」の3つの症状別に詳しく紹介します。

【監修医師】伊藤 幹彦 医師

1.アトピー性皮膚炎

子どもが発症するアレルギー症状の中で、4人に1人が患っているのが「アトピー性皮膚炎」です。その「悪化因子」の一つに関わっているのが「ダニ」なのです。

特に生きたダニよりも、ダニの死骸やフンのほうが、アレルギーの原因として強く関わっています。

ダニの死骸やフンは目に見えないほど小さく、子どもが気付かない間に吸い込んでいる可能性があります。

普段から布団の天日干しなどでダニ対策をしていても、天日干しが終わったあとにダニのフンや死骸を掃除機などで取り除かなければ、アレル物質が残ったままとなっているため注意が必要です。

【監修医師】伊藤 幹彦 医師

2.小児喘息

子どもが発症するアレルギー症状の中でも10人に1人が患っているのが「喘息」です。小児喘息患者は「ダニ」の陽性率が最も高いとされています。

原因は、家の中に多く潜んでいる繁殖力の強いヒョウヒダニです。

アトピー性皮膚炎の原因と同じように、生きたダニよりも死骸やフンがアレル物質となり、小児喘息を引き起こしています。

ヒョウヒダニは人を刺したりしませんが、高温多湿な場所を好み、フケやアカなどをエサにして繁殖するため、子どもが長い時間を過ごす寝室やリビングは、しっかりとダニ対策をする必要があります。

【監修医師】伊藤 幹彦 医師

3.鼻炎・結膜炎

子どもが発症するアレルギー症状の中でも、10人に1人が「アレルギー性鼻炎」や「結膜炎」を発症しており、子どもの鼻炎は「ダニ」が原因の「通年性鼻炎」の頻度が高いとされています。

通年性鼻炎は季節に関係なく起こる鼻炎で、チリダニ(ヒョウヒダニ)の死骸やフン、ハウスダスト、カビなどのアレル物質によって引き起こされます。

また、チリダニ(ヒョウヒダニ)が増えてくると、チリダニ(ヒョウヒダニ)をエサとする「ツメダニ」が繁殖する原因になってしまいます。

ツメダニは秋口に繁殖して腕や足などを刺すことがあり、刺されるとひどい痒みを発症してしまうため、小さな子どもは特に注意してください。

【監修医師】伊藤 幹彦 医師

ダニ捕りロボ
created by Rinker
クリックして購入する

ダニアレルギーに関係する因子はこの2つ!

肌荒れした赤ちゃんの足

子どもがダニアレルギーになるかどうかは、「生後の環境因子(後天的な要因)」と「遺伝的要因(先天的な要因)」が大きく関わっています。

それぞれの因子がアレルギーの発症にどのように影響するのか、詳しく解説します。

【監修医師】伊藤 幹彦 医師

その1.生後の環境因子(後天的な要因)

ダニアレルギーを発症する要因の一つである「生後の環境因子(後天的な要因)」は、子どもが生まれてから生活するときの環境のことです。

日本の住宅環境において最も多いダニ(優占種)であるチリダニ(ヒョウヒダニ)は、 室温25~30℃、湿度70~85%Rh前後の環境を好みます。

この環境は人間も快適に過ごしやすい環境でもある反面、ダニにとっても生息しやすい環境となり、どんどん繁殖していきます。

子どもがダニアレルギーにならないようにするためには、ダニアレルギーを引き起こすダニのフンや死骸の除去だけでなく、その発生源である「生きたダニ」を増やさないことが重要なのです。

【監修医師】伊藤 幹彦 医師

その2.遺伝的要因(先天的な要因)

ダニアレルギーを発症する要因のもう一つは「遺伝的要因(先天的な要因)」です。アレルギーの体質(なりやすさ)は両親から遺伝することがあります。

しかし、親がアレルギー体質だからといって、必ず子どももアレルギー体質になるとは限りません。

ダニアレルギーを発症するかしないかは、「生後の環境因子(後天的な要因)」と「遺伝的要因(先天的な要因)」の組み合わせで決まります。

遺伝的要因(先天的な要因)は変えることができないため、「生後の環境因子(後天的な要因)」でダニ対策をしっかり行うことが大切です。

【監修医師】伊藤 幹彦 医師

可愛い子どものために!正しいダニ対策の方法

お昼寝している子ども

まず、ダニ対策で重要なポイントは「アレルギーの原因となるダニのフンや死骸を取り除くこと」と「ダニのフンや死骸の発生源である、生きたダニを取り除くこと」です。

ここからは、アレルギーの原因となる生きたダニと、ダニのフンや死骸を取り除く対策を紹介します。家庭で手軽にできる方法なので、ぜひ参考にしてください。

子どものためのダニ対策その1.掃除機

基本的なダニ対策として、定期的に掃除機をかけましょう。

ダニ対策のためには、掃除機は1㎡あたり30秒間以上かけて行ってください。また、週に2回以上、掃除機をかけると効果的です。

布団のように厚みがあるものは、しっかりと掃除機をかけないかぎり、奥まで届かない可能性があります。そのため、ゆっくり丁寧に時間をかけて掃除機がけしましょう。目安は一畳につき、一分間以上です。

なお、毛足の長い絨毯やラグの場合は、一定方向にあるパイル目に逆らうように毛を起こしながら繰り返し掃除機をかけます。 こちらも目安は一畳につき、一分間以上です。

絨毯を軽くたたきながら掃除機をかけることで、内部のダニやフンなどが塵と一緒に浮上するため、効率よくダニアレル物質を除去できます。

ただし、自分もアレル物質を吸い込まないように、マスクをつけて作業することをおすすめします。さらに、絨毯に潜り込んだダニやゴミをかき出す「回転ブラシつき吸い込み口」を使うとなお効果的です。

子どものためのダニ対策その2.洗濯

洗濯でも手軽にダニ対策ができます。なぜなら、ダニのフンが由来のアレル物質は、水に溶けやすい性質を持っているからです。

洗濯洗剤に含まれる「界面活性剤」などの成分は、アレル物質をより水に溶けやすくする作用があり、洗濯による除去効果が約90%もあります。

また、洗濯によってダニのエサとなる人のフケやアカ、食べかすやホコリ、微生物の除去ができ、生きたダニが繁殖しにくい環境を整えられます。

ただし、水の中であっても「生きたダニ」を退治することはできません。

水中に24時間生きたダニを浸漬しておいても、完全にダニが死滅しないことが日革研究所の実験結果によって判明しています。

最近の洗濯機には、乾燥機能やダニ退治モードが搭載された洗濯機もあるため、上手に活用しながらダニ対策をしましょう。

しかしながら、中には乾燥機能やダニ退治モードに向かない繊維製品もあるので、使用する際は洗濯機や繊維製品の表示を確認しながら洗濯してください。

子どものためのダニ対策その3.大掃除

ダニが繁殖する大きな原因は「温度・湿度・エサ」の3つです。そのため、大掃除を含め、部屋を隅々まで掃除するのも立派なダニ対策方法と言えます。

掃除する間隔が空くほど布団や絨毯などの間にハウスダストが侵入してしまい、掃除しても取り除くことが難しくなるので、こまめに掃除して綺麗な状態を保ちましょう。

掃除する際に気を付けるポイントは以下の通りです。

・窓を開けて部屋や家全体を換気する
・晴れた日は布団を天日干しする
・フローリングなどの掃除機で吸い取れない(こびりついた)汚れは、水拭きで物理的に除去 する
・洗濯乾燥機を活用する

ダニは乾燥した場所を嫌がるため、部屋全体を定期的に換気して湿度を下げること、また布団は天日干しにして乾燥した状態にすることが大切です。

また、天日干しだけでは生きたダニを退治できないため、洗濯乾燥機などを利用して60℃以上の高温状態にすることで、生きたダニを退治できます。

ただし、布団を乾燥機にかけたあとは、掃除機でダニの死骸やフンを吸い取ることを忘れないようにしてください。

関連記事:押入れのダニ対策!クローゼットや衣装ケースでの正しい対策方法を紹介

子どもが触るから気を付けて!ダニ対策をする場所はここ

積み木で遊ぶ赤ちゃん

一般的にダニが多い場所と言われるのは「布団」「床・畳・カーペット」「布製のソファ」です。

ダニが多い場所は子どもが触れる機会も多く、長時間滞在する場所でもあるため、早めにダニ対策しておくことが大切です。

ここでは、ダニ対策をする場所と正しい掃除方法について、分かりやすく解説します。

ダニ対策をすべき場所その1.子どものベッドや布団、座布団

ダニ対策をすべき場所の一つ目は、子どものベッドや布団、座布団です。中でも最もダニが繁殖しやすいのが、湿気がこもりやすい「布団」です。

子どもは寝る時間が大人より長いため、アレル物質を寝ている間に大量に吸い込んでいる可能性があります。

アレル物質は人の移動とともに空気中に舞い上がりますが、子どものベッドの高さに相当する50cm以下の空気ゾーンは、アレル物質が最もたまりやすい場所です。

子どものベッドや布団のダニ対策をするときは、以下のポイントに注意してください。

・朝起きたあとは布団を天日干しするなどして、たまった湿気を解放する
・布面をたたいて表面近くまでハウスダストなどを露出させてから、掃除機がけをする
・小さい座布団やぬいぐるみなどは、洗濯できるのであれば洗濯する

また、布団をたたく場合は、アレル物質を吸い込まないようにマスクをすることをおすすめします。

ダニ対策をすべき場所その2.フローリング・畳・カーペット

ダニ対策をすべき場所の2つ目は、フローリングや畳、カーペットです。

それぞれの正しい掃除方法は以下の通りです。

フローリングの掃除方法

ハウスダスト飛沫防止のために、窓を開けて換気してから掃除機でゴミを吸い取り、固く絞った雑巾で水拭きをしてください。

畳の掃除方法

  1. 畳は、畳の目に沿って丁寧に掃除機をかける(1畳あたり30秒以上)
  2. 固く絞った雑巾で表面をよく拭き取る
  3. 必ず換気をし、表面をよく乾燥させる

※吸湿性の高い畳にカーペットや絨毯などを上敷きすると、畳の水分が放出されずに内部に湿気がこもった状態になるためご注意ください。

カーペットの掃除方法

カーペットは、一定方向にあるパイル目に逆らうように毛を起こしながら、繰り返し掃除機をかけます。目安は一畳につき、一分間以上。「回転ブラシつき吸い込み口」を使うとより効果的です。

子どもが普段から長く過ごしている場所は、特に丁寧に掃除をするようにしましょう。

ダニ対策をすべき場所その3.布製のソファ

ダニ対策をすべき場所の3つ目は、布製のソファです。

布製のソファのダニ対策としておすすめの掃除方法は以下の通りです。

掃除方法

1.ソファの隅々まで掃除機をかける
2.付属のクッションは天日干しする※丸洗いができれば丸洗いが効果的
3. 表面を掃除機でよく吸い取る

ソファが革製やビニール製の場合は、表面や隙間にたまったゴミを掃除機でしっかり吸い取りましょう。

ダニ捕りロボ
created by Rinker
クリックして購入する

可愛い我が子をダニから守る!ダニ対策をさっそく始めましょう

ダニから可愛い我が子を守るためには、こまめな掃除を継続することが大切です。できれば今日からでも、すぐにダニ対策をすることをおすすめします。

また、お腹に赤ちゃんがいらっしゃる方は、今からダニ対策を始めて、清潔でアレルフリーな生活環境で出迎えてあげましょう。

ただし、毎日仕事で忙しい方や、小さな子どもがいて手がまわらないという方には、手軽にダニ対策ができる「ダニ捕りロボ」がおすすめです。

ダニの専門機関である「日革研究所」が開発した「ダニ捕りロボ」は、独自の「ダニ乾燥捕獲」技術により、安全で簡単に生きたダニを誘引して捕獲・退治できる商品です。

布団やカーペットの下など、気になる場所にダニ捕りロボを置くだけの手軽さかつ、天然由来の成分が配合されているため、子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。

「ダニ捕りロボ」を上手く活用しながら、効率的にダニ対策をして、子どもが安心して過ごせる環境を作りましょう。


注目の活動レポート

おすすめの活動レポート