布団のダニに悩んでいても、実際にどのようにしてダニを退治すればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では「布団のダニを退治したい」「布団のダニ対策のおすすめを知りたい」という方のために、布団のダニ対策について徹底解説していきます。
また、ダニ対策グッズを使用する場合の注意点や、掃除機を使ったダニ対策の方法についても解説していきますので、布団のダニ対策を探している方はぜひ参考にしてください。
目次
布団のダニ対策5選
布団のダニ対策には下記のような方法があります。
- 対策1.ダニシートを使う
- 対策2.ダニスプレーを使う
- 対策3.乾燥機を使って高温処理を行う
- 対策4.布団クリーニングを使う
- 対策5.車を使う
ここでは、お手軽に試せる方法から、少し手間がかかる方法まで、5つのダニ対策を順番にご紹介していきます。
5つの対策の中で、自分にあった方法はどれなのかをぜひ見つけて下さい。
対策1.ダニシートを使う
※ダニの映像が流れます。体調が優れない方はご視聴をお控えください
布団のダニを退治するための一つ目の対策としては、ダニシートを使うという方法です。
ダニシートには、粘着タイプと乾燥タイプがあります。
粘着タイプは、シートに張り付けられている粘着テープにダニをおびき寄せて、くっつけて捕獲するというものです。
粘着テープに生き物がくっついて取れなくなるのは、生き物がテープの上を歩くときに圧力がかかるからです。
その圧力で粘着テープにしっかりとくっつくわけですが、残念ながらダニは軽すぎて粘着テープに捕獲できません。
体重が軽いことに加えて、足の先のわずかな部分しか粘着テープに触れないため、なおさらシートにくっつけることが難しいのです。逆にシート内部でダニが大量発生する可能性もあります。
一方の乾燥タイプは、ダニを誘引すると、商品内部にある物質でダニの水分を奪いミイラ化させます。そのため、確実に退治したいというならば、乾燥タイプのシートがおすすめです。
対策2.ダニスプレーを使う
2つ目の対策としては、ダニスプレーを使うという方法です。
ダニスプレーには主に下記の2つの種類があります。
- 殺虫剤タイプ
- ダニを寄せ付けないタイプ
殺虫剤スプレーは、ダニが潜んでいそうな場所に吹きかけて殺虫するものです。
ダニ退治に即効性があると言われているものの、人体に有害な成分が含まれている場合もあるため、使用時には十分注意しましょう。
また「ダニを寄せ付けない」タイプのスプレーは、ダニが嫌がる匂いや殺虫成分によって、その場所からいなくなることを目的としている商品です。
布団やカーペットなど気になる部分に、ダニが嫌がる成分をスプレーすることで、ダニを寄せ付けなくなります。
このタイプはダニが嫌がる成分を吹き付けるだけなので「ダニ退治」はできません。
また、ダニが移動した場所で増える可能性があります。殺虫剤スプレーはダニを直接退治するもの、ダニを寄せ付けないスプレーはダニが近寄るのを防止するもの、とそれぞれ目的が違うことを覚えておきましょう。
対策3. 乾燥機を使って⾼温処理を⾏う
ダニ対策の3つ目は、自宅にある洗濯乾燥機や布団乾燥機を使うか、自宅になければコインランドリーの乾燥機を使うという方法です。
そもそもダニは高温と乾燥に弱い生き物です。
50℃以上であれば数時間、60℃以上であれば数十分でダニは死滅するので、布団のダニ対策としては50℃以上が出る乾燥機を利用するとより効果的です。
また、布団乾燥機の場合、乾燥機によっては50℃以上にならない場合もあるため、どの程度の温度まで上がるか事前に確認しましょう。
50℃以上の高温で、布団の内部や全体を温める機械を選ぶことがダニ退治にはとても大切です。
また、乾燥機を利用したあとは、残ったダニの死骸や分がアレルギーの原因になることもあるため、掃除機をかけてダニの死骸や糞をきれいに吸い取ることが大切です。
対策4.布団クリーニングを使う
対策の4つ目は、クリーニング店の布団クリーニングを使うという方法です。
布団クリーニングは、きれいに布団を洗うことで布団に付着している人間のフケやアカといったダニのエサをしっかり流すことができます。さらにそのあとの高温による乾燥で、残っているダニを死滅させます。
布団クリーニングを利用すると、高温によるダニの退治だけでなく、布団からダニのエサとなる物質もなくなるというメリットがあります。
ただし、費用が布団1枚あたり5,000円~10,000円程度とまとまった費用がかかる点はデメリットと言えるでしょう。
対策5.車を使う
5つ目のダニ対策としては、車を使った天日干し、という方法があります。
布団をベランダなどで天日干しにした場合、真夏であってもダニを死滅させるほど布団全体を高温にさせることは難しいです。
しかし車の中は真夏には非常に高温になり、閉め切った車の中は55℃以上になる場合もあります。
ダニは、50℃以上で数時間、60℃以上なら15分程度で死滅させることができるという実験結果もあります。
そのため、車の中に布団を干すことで、通常の天日干しではかなわないほど布団全体を高温にすることができます。
ただし、車で干す方法は車内の気温が高くあがる時にしかダニ退治ができないため、実際にこの方法ができる期間はとても短いというデメリットがあります。
ダニシートやダニ退治スプレーを買う前に!知っておきたい基礎知識
ダニシートやダニ退治スプレーを買う前に、それぞれの商品の特徴や効果などの基礎知識を知っておくことが大切です。
ダニ退治グッズには色々な種類があり、ダニを直接退治するものもあれば、ダニを近寄らせないだけで退治できないものなどもあります。
- 殺虫剤
- ダニを寄せ付けない商品
- ダニをおびき寄せる商品
自分がどのような目的でダニ対策商品を購入するのかを決め、それに合わせたグッズを選ぶ必要があります。
ここでは、それぞれのダニ対策商品の特徴や注意点について詳しく紹介していきますので、自分に合った商品はどれかを探してみてください。
殺虫剤について
ダニを退治するための殺虫剤には、スプレーで吹きかけて直接ダニを退治するスプレータイプと、煙を出して部屋全体からダニを退治する燻煙タイプの2種類があります。
スプレータイプは比較的手軽に使用できますが、燻煙タイプは、部屋中に噴出されるため、子どもやペットがいる家庭やアレルギーがある方は使用時に特に注意が必要です。
特徴と効果
殺虫剤の特徴は、有害な成分が含まれている液体や煙を使ってダニを死滅させるという効果をもたらすものです。
そのため、ダニ退治に対しては即効性があると言われています。利用したあとにはダニの死骸や糞といったアレル物質が残ってしまうので、必ず念入りに掃除をしましょう。
注意点
注意点としては、殺虫剤は使い方によっては、人体に有害になる可能性がある点です。
そのため、スプレーであれば直接人体に当たらないようにしましょう。また燻煙タイプであれば、使用中の部屋には入らず、使い終わったあとは十分換気をしてから入室する必要があります。
使用する部屋に子どものおもちゃなどがある場合は、他の部屋に出すか、袋などをかぶせておき、使用中には子どもやペットが入らないように十分注意しましょう。
ダニを寄せ付けない商品について
ダニを寄せ付けない商品には、スプレータイプと洗剤タイプの2種類があります。
これらはダニ退治の商品ではなく、ダニが嫌がる臭いによって特定の場所にダニを寄せ付けないようにする商品です。
スプレータイプは、ダニが発生して欲しくない場所に直接吹きかけて使用し、洗剤タイプは洗濯をするときに一緒に入れることで効果を発揮します。
特徴と効果
ダニを寄せ付けない商品は、殺虫剤のようにダニを退治することはできませんが、ダニにきてほしくない場所に事前にスプレーなどをしておくことで、ダニが近寄ることや繁殖を防げます。
また、基本的にこれらの商品にはそれぞれに独特の匂いがあるのも特徴的です。 商品によっては自身が苦手な臭いの場合もあるため、どのような臭いがするのかも事前に調べておくようにしましょう。
注意点
注意点としては、ダニを寄せ付けない商品の場合は人がわかるほどの匂いを発生させるという点です。
特に寝具などから匂うと苦手な香りなどは安眠を妨げる場合があるため、必ず自分にとっても心安らぐような香りを選択しましょう。
また、ダニを根本的に退治するものではないので、部屋の別の場所で繁殖している可能性があることにも注意する必要があります。
ダニをおびき寄せる商品について
ダニをおびき寄せるタイプの商品は、ダニの好む香りなどでダニを誘引して捕獲・退治をするものです。
粘着タイプと乾燥タイプがあり、企業にもよりますが、安全性の高い商品がほとんどで、その多くは人体には影響がありません。
生きたまま捕獲し、商品内で退治することができる商品であるため、死骸の掃除なども必要がないというメリットがあります。
特徴と効果
ダニをおびき寄せる商品の特徴は、商品の中に生きたままダニを捕獲できるという点です。
そのため、布団の上がダニの死骸だらけということにはならず、商品を廃棄するだけの手軽さで安心して使うことができます。
特に乾燥タイプを使うと、ダニを商品の中におびき寄せたあと水分を吸い取って退治させるため、おすすめです。
注意点
注意点としては先にも解説しているように、粘着タイプの商品は、ダニの体重が軽すぎてダニを捕まえておくことがほぼできないという点です。
ダニがシートの上を自由に歩き回ることがほとんどで、商品によっては効果を期待できないばかりかシート内部で大量に繁殖してしまう可能性もあります。
そのため、粘着タイプではなく、ダニを乾燥させて退治する乾燥タイプの使用をおすすめします。
布団のダニ対策に効果的な掃除機の使い方
布団のダニ対策としては、掃除機を使うのも効果的です。
ただし、掃除機だけでは大量に発生してしまったダニを完全に退治することはできません。
掃除機はあくまでも、ダニが発生する前の予防として役立つものです。使い方と使いどころを正しく把握しておくことで、より効果的な掃除機の使い方ができるでしょう。
ここでは、掃除機をどのような使い方をすれば布団のダニ対策に効果的なのかを紹介していきますので、ぜひ一度試してみてください。
【実験動画あり】掃除機で生きたダニは吸い取れない!
※ダニの映像が流れます。体調が優れない方はご視聴をお控えください
実は掃除機では、生きたダニを吸い取ることはとても難しいです。
ダニは非常に軽いですが、その足の表面には吸盤がついており、この吸盤の効果により掃除機では生きたダニが吸い取りにくいのかもしれません。
ただし、掃除機を使うことでダニの死骸や糞は、取り除くことが可能です。
日々きちんとお手入れをすることが重要といえるでしょう。
また、掃除機も適当にかければいいというわけではなく、使用方法にはポイントがあります。
どのようにして掃除機をかけるとより効果的なのかをこのあと詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
ポイント1.とにかくゆっくり掃除機を動かす
掃除機は、ゆっくり時間をかけて全体的にかけるのがポイントです。
手早くささっと動かしてしまうと、繊維にくっついたダニの死骸や糞を吸い取るができません。
掃除機のパワーを最大まで上げて、少しずつ動かしましょう。できるだけ吸引力の強い掃除機を使用するとより効果的です。
また、布団を何度かたたくと、繊維の奥まで入り込んでいるダニの死骸や糞をある程度表面に移動させることが可能です。
何度か布団をたたきながら、ゆっくりと掃除機をかけることで、ダニの死骸や糞だけでなく、掃除機では吸い取りづらい人間のフケやアカなども吸い取れるため、定期的に掃除機をかけることでダニの発生を予防できます。
ただし、布団をたたく場合はダニのアレル物質を吸い込まないために、必ずマスクをしてから行いましょう。
ポイント2.布団の両面に掃除機をかける
掃除機は、いつも寝ている上の面だけでなく両面にかけるようにしましょう。
ダニは布団の中を自由に行き来できるため、その死骸や糞も布団の下にある可能性が考えられます。
特にダニは明るくて乾燥した場所よりも、薄暗くて湿気の多い場所で繁殖しがちです。日中の日差しが明るいときなどは布団の裏側にいる可能性もあるでしょう。
そのため、掃除機で表面だけを掃除していても、布団の裏側にいるダニを退治することはできません。 布団の両面に掃除機をかけることで、より多くのダニの死骸や糞を取り除くことができます。
布団のダニ対策についてよくある質問
ここまで布団のダニ対策について詳しく見てきましたが「まだ分からないことがある」という方もいるのではないでしょうか。
最後に布団のダニ対策をする上で特に多い質問をピックアップしてみたので、ダニ対策で気になることがあるという方はぜひ、参考にしてみてください。
Q.布団の天日干しは効果があるの?
A.布団のダニは、天日干しだけでは退治できません。
真夏に天日干しをしても、ダニを退治できる50℃~60℃以上の高温にはならないため、布団のダニを退治するということは不可能なのです。
しかし、ダニを発生させないという予防の観点から見れば、天日干しは非常に有効な手段といえます。
なぜなら、天日干しをすることで湿度を開放し、ダニが繁殖しにくい乾燥した環境を作れるためです。
天日干しにする際は、黒い布で全体を覆うなどしてなるべく布団の内部から熱くできるようにしておくとより高い効果が得られます。
Q.布団は丸洗いが良いって本当?
A.布団は丸洗いが理想です。
とはいえ、布団を丸洗いするだけでは、生きているダニそのものを退治することはできません。布団の丸洗いが効果を発揮するのは、常日頃からのダニの発生予防のためです。
基本的にダニは布団の中にまで入り込むことができるため、糞や死骸も内部にある可能性があります。
また、表面全体にも散らばっている可能性が高く「汚れたところだけ洗う」という方法では、表面の汚れ自体は落ちても、布団の内部にあるダニの死骸や糞などのアレル物質を取り除くことはできません。
また、ダニだけでなくそのエサとなる人間のフケやアカも丸洗いすることできれいに取り除くことができます。
そのため、布団は定期的に丸洗いするように心がけましょう。また、自宅で洗えない場合は、クリーニング店の「布団クリーニング」に出すのもおすすめですよ。
Q.寒い時期もダニ対策は必要?
A.ダニ対策は年中無休が効果的です。
ダニは高温多湿を好む生き物なので、寒さには弱いです。しかし、活動自体は控えめになったとしても、ダニがいなくなるわけではありません。
また、近頃は暖房器具の発達により、家の中は冬でも常に一定の気温に保たれているというところも珍しくありません。
人間にとって過ごしやすく快適な環境を作るということは、ダニにとっても繁殖に適した環境なのです。
そのため、冬でも夏と同じようにダニ対策をしましょう。また、冬場は適切な部屋の換気・寝具に湿気が溜まらないことが重要のため、定期的に窓を開けるなどして空気の入れ替えを行ってください。
Q.ダニの繁殖時期はいつ?
A.ダニは7月~8月にかけて最も数が多くなります。
高温多湿を好むダニが最も繁殖しやすいのは、7月~8月といった真夏になります。夏のダニの繁殖時期に何も対策をせずにダニを発生させてしまうと、驚くほど繁殖してしまいます。
そのようなことにならないためにも、普段からダニ予防として対策をしっかりしておくことが重要です。
特に繁殖時期の7月~8月はいつもより念入りに、まだ高い頻度でダニ予防を行うようにしましょう。 ダニのエサとなるものを掃除する・アレル物質を取り除くことで、ダニの大量発生を防ぐことが可能です。
Q.梅雨のダニ対策を教えてほしい
A.春以降のダニ対策で大切なのは、「掃除機掛け」と「洗濯」です。
梅雨の時期もまた、ダニが発生する条件がそろっています。
高温・高湿度の梅雨は、ダニが好む環境の一つです。梅雨に向けてできる具体的なダニ対策は「ダニのエサとなる物質の除去」です。
掃除と洗濯をすることで、ダニのエサとなるホコリや食べ物のカスなどを除去することができます。
掃除機はできるだけ吸引力が高いものを使用し、布団にもしっかりと掃除機をかけましょう。
また、洗濯もダニのエサをしっかり除去するために有効ですが、ダニそのものを退治できないため、50℃以上の高温が可能な乾燥機に入れて乾燥させるのがおすすめですよ。
可愛い我が子をダニから守る!布団のダニ対策まとめ
寝ている可愛いわが子をダニから守るためにも、毎日使用する布団にはしっかりしたダニ対策をしておきましょう
布団のダニ対策として有効なのは、ダニ対策商品を使用することや、高温な乾燥機で乾燥させることなどがあります。
これらの中から、まずは自分が実行しやすいものから始めてみましょう。
とくに時間のない方におすすめなのが、日革研究所の「ダニ乾燥捕獲」技術を活用した「ダニ捕りロボ」です。
ダニ捕りロボは、商品の内部にダニが好きな誘引剤が仕込んであるので、その匂いに誘われたダニがマットの中に入ってきます。
マットの中に入ったダニには、誘引剤の中の「吸湿性セラミック」が付着し、それにより体の水分が奪われたダニを退治できるという仕組みです。
気になる場所に置くだけで効果があり、使い終わったら中の誘引マットをポイっと捨てるだけです。
あとは中身を新しいマットと交換すれば、いつまでも継続して使用を続けられます。
薄くて小さいため場所を取ることもなく、天然由来の成分を使用しているので、小さな子どもがいても安心です。自宅のダニが気になる方は、ぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか。