実験目的
コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニの高温に対する抵抗性を調査する。
実験手順
調査した温度:40℃,50℃,60℃
⑴ あらかじめ各温度に温めた新鮮なダニ飼育用培地に、終ダニ密度 約250匹/50mgになるように各種チリダニを播種した。
⑵ 各温度に設定したインキュベーター内のプラスチック容器に静置した。
容器内の湿度は、飽和食塩水で約75%Rhに保った。
⑶ 各曝露時間の生存ダニ密度を測定した。
実験結果
試験開始時(0h)を100%の生存率として、各曝露時間(高温に曝した時間)のダニ密度を測定し、生存率を百分率で示した。
生存率 = 各曝露時間のダニ密度 ○○匹/50mg ÷ 250匹/50mg × 100
40℃に曝露した時は、迅速な死滅は認められないものの、2~3週間でほぼ全てのダニが死滅した(表1および図1)。
50℃に曝露した時は、比較的迅速な死滅は認められ、2~6時間で全てのダニが死滅した(表2および図2)。
60℃に曝露した時は、迅速な死滅で、15分以内には全てのダニが死滅していた(表3)