年間を通してダニが最も増えやすい時期は6月~8月の夏の時期。
気温・湿度ともに高く、ダニが大繁殖するため、ダニ対策が大切な時期です。
では、どこをダニ対策すればいいのでしょうか?
一般的にダニは「布団」や「ソファ」、「カーペット」に多く潜んでいます。
そのため「布団」や「ソファ」、「カーペット」のダニ対策はとても大切です。
しかし、実は意外なところにも潜んでいることがあります。
それは 「キッチン」 !!
どの家のキッチンにもある小麦粉をはじめ、便利なホットケーキミックスやお好み焼き粉などの「粉もの」はダニの大好物です。
「どうしてダニが粉ものに繁殖するのか?」
「どのような保管方法をすればダニが増えないのか?」
ダニの研究機関である「日革研究所」がお伝えします。
1. 食品にダニが増える理由とは?
「ダニ」といえば、寝具、カーペット、ソファ、ラグの中や、ほこり・ハウスダストの中にいるというイメージがあります。
そうした場所はもちろんですが、ダニの繁殖する条件が整っていればどこにだってダニはいるのです。
1-1. 食品庫はダニが繁殖しやすい環境
ダニの繁殖する条件は以下の3つです。
① 湿度 60%〜90%、温度20℃〜35℃
② エサが十分にある
③ 潜って卵を産める場所がある
ダニは人間のフケやアカをエサとしますが、その他に食品屑などもエサとして食べます。
また、キッチン周りの食品庫は開け閉めが少なく、その近くで水そして火をよく使用するため、高温多湿な場所です。
そのため、キッチン周りや食品庫はダニの繁殖にとって好条件な環境です。
でも、キッチン周りにダニがいたとしても、クリップや輪ゴムできっちりと保管しているから大丈夫と思っていませんか?
実は、ダニ対策としてあまり効果がありません!
ダニは0.4mmとかなり小さいため、輪ゴムやクリップでとめていてもそのすき間から侵入して、食品の中で大繁殖してしまいます。
1-2. ダニは旨み成分などを含む粉類が好き
ダニはどんな食品でも好むわけではありません。
ダニはでんぷんやたんぱく質、旨み成分(アミノ酸)などを多く含む「お好み焼き粉」や「ホットケーキミックス」が大好物です。
また、コナダニという種類のダニは、ダニにとって栄養価の低い「小麦粉」や「粉ミルク」といった粉末食品でも繁殖します。
今回、日革研究所では旨味成分の多い「お好み焼き粉」でダニが増えるのかを検証してみました。
1-3. 食品庫のダニ対策の目的とは
では、なぜ食品庫のダニ対策が必要なのでしょうか?
ダニが繁殖してしまうとアレルギー物質である大量のダニやフンが発生し、それらを含む「粉もの」を使って調理したお好み焼きやパンケーキを食べることで、重篤なアレルギー症状が起こるためです。
簡単に言うと、ダニを食べることによる「食物アレルギー」です。
別名「パンケーキシンドローム」「経口ダニアナフィラキシーショック」とも呼ばれます。
その症状としては、呼吸困難・喘息・全身のじんましん・顔面紅潮・むくみ・血圧低下を引き起こし、最悪の場合は命を落とす危険性さえもあります。
そのため、食品庫のダニ対策と粉ものでダニを増やさない工夫が大切なのです。
2. ダニを増やさない保管方法とは?
繁殖しにくい条件で保管する、もしくは早めに消費することがダニを増やさない方法です。
しかし、粉ものは1回で使い切るのはなかなか難しいですよね。
その場合は、冷蔵庫に保管しましょう。
でも、注意が必要です。実は冷蔵庫に入れていてもダニはすぐには死にません。
長時間冷蔵庫に入れていても、ダニを外に出すと、2分後には動き出すダニもいます。ダニは寒さや乾燥にも強いため、冷蔵庫に入れても死にません。
詳しくは日革研究所の実験動画をご覧ください。(※ 音がでますのでご注意ください)
ただ、冷蔵庫にいれている間は、活動をしないので増えることはありません。
そのため、保管は冷蔵庫で行い、使用直前に冷蔵庫から出して、使い終わったらすぐに冷蔵庫へ保管することが大切です。
でも、こうした工夫で粉もの内でダニが繁殖しなくても、キッチンにあるどの食べ物でダニが増えるかわかりません。
だからこそ、キッチン周りの生きたダニ対策も大切です。
特に、じゅうたん生地のキッチンマットを敷いている方はご注意ください。
水周りのため湿気があり、食品屑等で餌もあり、潜れる場所もあるため、ダニが増えやすい傾向があります。
ダニが潜り込めないようなキッチンマットへの変更や、掃除機がけや洗濯等でダニが増えない環境に整えましょう。
キッチン周辺のリビングなどには、
ダニ捕りロボ・ダニ捕りマットでダニ退治しましょう!
商品ラインナップ |
![]() ダニ捕りロボ ~交換タイプ~ お部屋の個別スペースに最適 |
![]() ダニ捕りマット ~使い捨てタイプ~ 大切な家族がくつろぐ場所に最適 |
---|