目次
いつの間にか虫に刺されていた・・・
服に隠れた場所が噛まれていた・・・
蚊に刺された時以上にカユミがある・・・
こうした虫刺され症状に心当たりがありませんか?
それはダニによるダニ刺されかもしれません。
一般的な蚊による虫刺されとは異なり、ダニ刺されはカユミが強く、その期間も長くなります。 また、蚊と同様、ダニ刺されも夏に多いとされていますが、ダニは家屋内で生息しているため、 お部屋の環境さえ整えば年中発生する可能性もあります。
こうしたことから、ダニ刺されは非常に厄介な虫刺されです。
そこで、この記事を見てくださったあなただけに、今日からでも実施できる正しいダニ刺され対策をお伝えします。
ダニ刺されの原因となるダニとは!?
ダニはクモの仲間で、下記のような外観的特徴があります。
- 体長が0.2mm-1.0mm程度
- 2つの体節(頭部と胴体部)
- 脚が4対8本
例えば、家屋内に潜む「ダニ」によく間違えられる虫として、食品・書物・建材を加害するチャタテムシやシバンムシがいます。 これらの虫は「体節が3対(頭部・胸部・腹部)」「脚は3対6本」といった昆虫の外観的特徴を持ち、ダニとは明確に異なる生き物です。
ダニは数万種類存在しますが、人の生活や健康に関わるダニは数十種類程度です。
その中でも、健康被害を起こすダニは、その名前(種類)がよく知られています。 人の生命を脅かすSFTSや日本紅斑熱などのダニ媒介感染症はテレビなどでもクローズアップされるので、その原因であるマダニは最も有名なダニです。
また、最近になり、家屋内に潜むダニによる2大健康被害である「ダニアレルギー」や「ダニ刺され」も注目されるようになりました。
ダニアレルギーはチリダニが原因で起こるアレルギー性疾患です。
ダニ刺されはツメダニと呼ばれる刺咬性のあるダニによって引き起こされます。 ツメダニの大きさは0.5mm程度で、色は淡黄色のダニです。 また、ツメダニは血液ではなく体液を吸います。主な生息場所は、布団・カーペット・畳になります。
ダニ刺されは高温多湿の6月~9月によく起こります。 でも、温度20℃以上と湿度60%Rh以上であればダニは繁殖するため、季節に関係なくダニ刺されが起こります。
ツメダニは皮膚の柔らかい部分を刺す傾向にあります。そのため、特に赤ちゃんなどは注意が必要です。 その他、猫や犬などペットのダニ刺され被害も報告されており、人がダニに刺されている場合、一緒に暮らしているペットにも被害がおよぶ可能性があります。
ペットのダニによる健康被害に関する以前の記事はこちら
ダニ刺されの原因となるダニのまとめ
☑ ダニ刺されの原因はツメダニ
☑ ツメダニは人の体液を吸う
☑ 赤ちゃんやペットも刺され被害が起こる
そのカユミや虫刺されは本当にダニが原因!?
今、あなたの肌にある虫さされは、本当にダニに刺された痕でしょうか? まずは、そこから確認しましょう
でも、ダニは見えず、また、刺されてから症状が出るまでに1日程度の時間がかかるため、簡単には特定できません。
そこで、カユミの原因がダニかどうかを探る方法をお伝えします。
まずは、カユミは「全身性」と「限局性(部分的)」に大別され、ダニ刺されは「限局性(部分的なカユミ)」に分類されます。 特定の状況を除き、全身性のカユミであればダニ刺されではありません。
次に、限局性のカユミの原因として以下のものがあります。
- 虫刺咬傷が原因の皮膚刺激
- 細菌や真菌による感染症
- 接触皮膚炎
- その他
異なる原因でも人によっては同じような症状として出てしまうこともあり、場合によっては専門のお医者様に相談することをお勧めします。 でも、刺され跡を見てダニと判断するのはお医者さまでも非常に難しいです。
「虫刺咬傷が原因の皮膚刺激」であれば、ダニ以外に蚊、ダニ、ハチ、ノミ、シラミ、毒クモなどが挙げられます。
では、虫刺されの原因がダニと特定するにはどうすればいいのでしょうか?その答えは、 ダニの大きさとダニ刺されの特徴、刺された場所に隠されています。
まず、ハチ、ムカデ、毒クモは、外で刺されることがほとんどで、痛みもすぐに発生するため、ダニによる刺されとは大きく異なります。
また、蚊は肌が出ている部分が刺されやすく、また、ダニ刺されほどのカユミもないため、比較的に簡単に判断できます。
最後に、ノミなどのダニ以外の虫は1mm以上と大きく、場合によっては目で確認することができます。一方で、ダニは1mm以下の虫のため、目で見ることができません。
つまり、部屋の中でダニ以外の虫が目視にて確認出来なかった場合はダニである可能性が高いということです。
また、ダニ刺されの特徴として、「お腹から股、脇腹から二の腕などが多く、肌が露出していない部分を刺す場合が多い」という点です。 ノミは脚部、シラミでは頭部で発生する傾向にあります。
状況次第では害虫駆除の専門業者に相談することも検討しましょう。ツメダニ以外のダニや虫は比較的大きく、生息場所もある程度限定されるので、ダニ以外の虫であれば特定できる可能性が高いためです。
[ダニ刺され 番外編]
「ツメダニ」によるダニ刺されよりも発生頻度は低いですが、「イエダニ」や「トリサシダニ」によるダニ刺されもあります。 イエダニやトリサシダニは普段は屋外に生息するダニで、寄生する野生動物が屋内やその周辺に侵入することで、ダニが拡散して被害が発生します。
そのため、ネズミであれば壁裏や天井でネズミの動く音がするか?鳥であればベランダなどに鳥や鳥の巣が存在していないか?などを確認し、 野生動物の存在や痕跡が確認された際はイエダニやトリサシダニである可能性も検討しましょう。
ダニ刺されのまとめ
☑ 限局性(部分的)のカユミである
☑ 虫による刺咬症である
☑ 刺された時がわからない
☑ 衣類に隠れた部分が刺されている
☑ ノミなどの虫が見当たらない
☑ 野生動物が侵入・生息している形跡がない
ダニ刺されの症状と起こった時の対処法は!?
では、ダニ刺されが起こった場合の対処法についてお伝えします。
症状は、ツメダニに刺されてから、 1日程度で激しいかゆみを伴った赤みを帯びた腫れ(丘疹)が見られ、その緩和には1~2週間程度かかります。
掻きむしることで、とびひ(伝染性膿痂疹)がおこったり、肌が黒ずんでしまう(色素が沈着する)ことがあるため、掻きむしらないようにしましょう。
ダニ刺されにおいては、市販のかゆみ止めを使用するか、それでも我慢できないような症状がひどい場合には、 抗ヒスタミン剤やステロイドの内服薬が必要となるため、皮膚科専門医に受診することをお勧めします。
ただ、治療薬で症状を緩和しても、その環境からツメダニを無くさない限りダニ刺され今後も続く可能性があり、根本的な解決にはツメダニを除去することが大切です。
ダニ刺されとその対処法のまとめ
☑ 6-9月によく起こる
☑ 激しいカユミを伴うことが多い
☑ 緩和に1-2週間必要
☑ 市販のカユミ止め
☑ 症状がひどい場合は病院
☑ 根本の解決はツメダニ退治
ツメダニが繁殖する環境とは!?
では、ツメダニが繁殖しやすい環境とはどのような環境でしょうか。
条件1:快適な温度 25〜30℃
条件2:快適な湿度 70〜80%Rh
条件3:エサが豊富に存在する
このように、ツメダニの繁殖には「温度」「湿度」「エサ」が関わっています。
温度は25-30℃前後、 湿度は相対湿度70-80%が快適と感じる環境で、 屋内に潜む多くのダニに共通してこうした温度や湿度を好む傾向にあります(例外あり)。
一方で、エサは生きた虫で、チリダニやコナダニ、チャタテムシなどが該当します。 畳ではチャタテムシやコナダニ、チリダニをエサとし、布団やカーペットでは主にチリダニをエサとして繁殖します。 畳の使用率が減少した現在では主なエサはチリダニになります。
そのため、エサとなるチリダニが繁殖しやすい(繁殖している)環境が、ツメダニにとっても快適な環境であり、そして、ダニ刺されが起こりやすいのです。
ダニ刺されの予防や対策とは!?
ツメダニに刺されないためには何をすればいいのでしょうか?
主なダニ刺され対策は、ツメダニの数を減らす(退治する)ことです。 そして、それには2つの方法があります。
1. 直接退治(速やかに数を減らす)
2. 繁殖を抑制(緩やかに数を減らす)
ツメダニの対策を知る
ツメダニの数を減らすには、「温度」「湿度」「エサ」をコントロールすることが大切です。
ちなみに、ツメダニのエサを少なくする対策というのは、チリダニの数を減らすことです。 そのため、チリダニの数を減らす環境づくりや対策がツメダニのエサの対策にもなります。
直接退治する場合は「温度」や「湿度」を極端に変化させることで、速やかなツメダニ退治を目指します。 一方で、エサとなるチリダニは、すぐに数を減らすことができません。
具体例としては、洗濯乾燥機の乾燥機能になります。 ただ、洗濯機に入るものに限定され、ダニが多い布団やカーペットには実施できないことが多く、 加えて、素材によっては乾燥できないことがあります。こうした点に注意しながら、乾燥機能を活用することが大切です。
一方で、ご家庭でできる一般的なダニ対策のほとんどが、「温度」「湿度」「エサ」を緩やかに変化させて、ダニの繁殖を抑える方法になります。
睡眠などの「人の生活」や「室外環境(季節)」にも左右されることから厳密な温湿度コントロールは難しいため、ダニにとっては緩やかな変化となります。 そのため、ダニの数を減らすまでに数週間〜数ヶ月かかることが一般的です。
リビングのダニ対策
リビングは人が一番生活する空間であり、温度や湿度が快適に維持されます(人にとってもダニにとっても)。 また、食べこぼしや人のフケやアカ、ハウスダストが溜まりやすい場所になるため、チリダニが増えやすく、結果として、チリダニをエサとするツメダニも多くなります。
カーペット
カーペットはホコリや食べこぼしなどが堆積するため、ダニがとても生息しやすい場所です。 カーペットで効果的なダニ対策は掃除機がけで、ダニのエサだけでなく、ダニの糞や死骸も取り除くことができます。
一定方向にあるパイル目に逆らうように毛を起こしながら繰り返し掃除機をかけます。 軽く叩きながら掃除機をかけることで効率よく吸引することができますが、自分自身が吸い込まないようにマスクをして行いましょう。 また、ダニやゴミをかき出す「回転ブラシつき吸い込み口」を使うのも有効な手段です。
可能であれば、敷き放しにするのではなく、月1回は洗濯や天日干しを行い、カーペットの表側や裏側にたまったホコリを取り除いたり、溜まった湿気を解放してあげましょう。
ソファやクッション
ソファもダニが生息しやすい場所です。ただ、革製やビニール製のソファはダニが内部に潜り込めないため、表面を乾いた雑巾や濡れた雑巾で拭くようにしましょう。
ダニが繁殖しやすい布製のソファは、隅々まで掃除機がけすることです。 また、可能であれば、付属のクッションやそのカバーなどは(脱着できるもの)丸洗い洗濯や天日干しするようにしましょう。
畳
近年では畳の使用率は減少しましたが、チャタテムシやコナダニが生息しやすい場所であるため、ツメダニがよく検出されます。 ただ、最近では虫やダニが繁殖しにくい化学畳などもあります。
畳における対策は、掃除機がけや水拭きが主な対策です。畳の目に沿って丁寧に掃除機をかけます(1畳あたり30秒以上)。 その後、固く絞った雑巾で表面を拭き掃除を行い、その後は必ず換気により表面をよく乾燥させてください。
また、ダニ対策の観点では、畳の上にカーペットは敷かないようにしましょう。 吸湿性の高い畳にじゅうたんなどを上敷きすると、畳の水分が放出されず、いつまでも内部に湿気がこもった状態になり、非常にダニが繁殖しやすくなります。
寝室のダニ対策
寝室はリビングに比べて換気しないことが多く、人の睡眠を通して布団だけでなく部屋全体が温度や湿度が高くなる傾向があります。 ダニが一番多い場所が布団(寝具)であり、場合によってはその布団で繁殖したダニが色々な場所に拡散していく恐れがあるため、寝室のダニ対策は最も大切です。
布団
布団は最もダニが多く潜んでいる場所です。人の睡眠を通して温度や湿度が高くなり、人のフケやアカなどが堆積しやすいため、 ダニにとってとても快適な環境になりやすいためです。一般的に敷布団にダニが多く存在しますが、枕も多いとされています。
布団のダニ対策で大切なのは、天日干しなどの換気、掃除機がけ、そして洗濯です。
まず、掛布団や敷布団だけでなく、マットレスもできるだけ天日干しで乾燥させることをオススメします。 布団内部の溜まった湿気を解放することができます。 天日干しをした布団を室内に入れた後、片面1分間を目安に掃除機をかけると、布団表面にあるダニの死骸や糞を少なくすることができます。
また、最も理想的な方法は丸洗いすることです。チリダニの糞・死骸などのダニアレルギーの原因物質(ダニアレルゲン)を8割以上除去できます。 特に夏場は、布団のシーツや枕カバー、ベットカバーなどをこまめに洗濯することを心がけると良いでしょう。
これらの対策で大切なのは、どれか一つをするのではなく、合わせて実施することが大切です。
クローゼットや押し入れ
クローゼットは締め切っていることが多く、また掃除頻度が少ないため、ハウスダストが溜まりやすい場所です。そのため、定期的にお掃除することが大切です。
衣替えの時期に合わせてクローゼット全体を掃除するようにしましょう。ホコリなどは掃除機がけで取り除きましょう。 その後、よく絞った雑巾で隅々まで綺麗に拭き取り、通気させてよく乾燥させることが大切です。
衣類やカーテンを収納する際は、事前に丸洗いやクリーニングで清潔にしてください。 汚れなどはダニが繁殖する原因になります。 また、布団を収納する際も同様で、天日干しもしくは布団乾燥機で完全に湿気を取り、布団収納袋に入れて保管しましょう。
子供部屋のダニ対策
子供部屋はリビングと寝室が合わさった特徴があります。 ダニが多い布団やカーペットが置いてあり、エアコンなどの空調設備も設置されていることが多く、年齢によっては、子供特有の食べこぼしがあったりもします。 そのため、ご家庭によってはとてもダニが繁殖しやすい環境です。
子供部屋はこれまでお伝えしたダニ対策を総合的に実施して、ダニが繁殖しない環境を作るようにしましょう。 また、子供部屋にはぬいぐるみが置いてあることが多く、クッションと同じように対策してください。
その他
ラグやマット
キッチンや風呂場/脱衣所で、カーペットよりも小さなラグやマットが敷いてあることがあります。 こうしたラグは湿気が溜まりやすく、場所によってはエサも堆積しやすく、対策が必要な場所です。 でも、ラグは小型であり、こまめに洗濯乾燥することでダニを退治しましょう。
ダニ刺され対策にダニ捕りロボをオススメする理由とは!?
ご家庭で実施できるダニ対策の多くは、ダニが繁殖しにくい環境を作る目的で実施し、ダニを直接退治するわけではありません。
そうした欠点を補うことができるのが生きたダニを直接退治できる誘引捕獲型のシート商品やマット商品で、 置くだけで生きたダニを誘引し、内部に捕獲するため、その場に死骸を残さない画期的なダニ対策商品です。
でも、今ではたくさんの種類があり、どの商品を購入するか悩んでしまいます。
粘着テープでダニをくっつけて捕獲する製品が大半を占めますが、ダニの体重は非常に軽く、 一部の商品ではダニを捕捉しきれず、製品内部でダニが繁殖します。 また、存在しない機関での検証結果を掲載したり、寄生性のダニに対する効果を謳う会社も存在します(2021年6月末現在)。
だからこそ、20年以上真面目にダニの研究に取り組んできた日革研究所の、集大成の一つであるダニ捕りロボをオススメします。
ダニ捕りロボには、長年の研究で見出したダニが好む食品香料や食品添加物、ビール酵母などから調合された秘伝の誘引剤を使用しており、その誘引効果は非常に強力です。
▼ダニ捕りロボの魅力 – 強力な誘引効果 – ▼
さらに、誘引剤に含まれる吸湿性セラミックがダニの表面などに付着し、ダニを乾燥させ退治する独自技術により、 実在する第3者機関の試験で「ダニ増殖抑制率100%」、 つまり、確実にダニを退治できると証明されています。
▼ダニ捕りロボの魅力 – 乾燥退治効果 – ▼
また、アトピーで苦しむ自分の孫のために「ダニ捕りロボ」を開発したので、安全性にもこだわっており、国内外の検査機関でも各種安全性が立証されています。 そのため、お子様やペットのいるご家庭でも安心してご使用いただけます。
ダニ刺されの原因となる「ツメダニ」やダニアレルギーの原因となる「チリダニ」を退治したい! でも、どのダニ捕獲シートやダニ捕獲マットを購入すればいいのか分からない・・・
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